「アレ」をすると異様な盛り上がりをみせる阪神ファン!
さかのぼること38年前。
1985年…当時、21年ぶりのリーグ制覇を果たしたときにも…
大阪の街にあふれる阪神ファン。
梅田からミナミへの大行進が始まりました。
そして一部のファンがケンタッキー・フライドチキンのカーネル・サンダースの像を道頓堀に投げ入れるという暴挙に…そのままカーネル像が浮かぶことはありませんでした。
しかし、約24年後に川底にあったカーネル像が奇跡的に発見されたのです。
現在は…
【記者リポート】
「38年前に道頓堀川に投げ込まれたカーネル像がこちらにあります」
ケンタッキー・フライド・チキンの関西オフィスの受付で、「幸せの象徴」として来客を出迎えています。
【日本KFCホールディングス広報課 中川純一さん】
「阪神タイガースが“アレ”しそうということで、弊社も一緒に思い出にしていただけることは非常にうれしく思っております。カーネルも天国でよろんでいるんじゃないかと思います」
2003年、長~い低迷期をへて18年ぶりのリーグ優勝の時にも…
またまた、ミナミの街にはファンが殺し、車道を歩いたり、花火をあげたり、街頭や飲食店の屋根に上るなど危険な行為が横行。
この時は、かに道楽の”かにの目”が取られてしまいました。
【記者リポート(2003年)】
「午前3時半を過ぎました。警察の部隊に向かって物が投げ込まれています。大変危険な状態です」
警察官との衝突…暴行や器物損壊などの事件も多数発生しました。
そして、戎橋では…道頓堀川に約5300人が飛び込み1人が死亡する事故も起きました。
こうしたこともあり、2年後の2005年には阪神が優勝に向かって盛り上がる中、戎橋には飛び込み防止のためのフェンスが設置されました。
それでも優勝が決まると街は大騒ぎ…ひとたび転倒が起きれば危険な状況になりました。
今回も、18年ぶりの「アレ」となれば街が混乱する恐れも…
【記者リポート】
「道頓堀通にある串かつ・だるまでは、名物のこちらのオブジェがカーネル・サンダースの二の舞にならないかと心配されています」
店長も生粋の阪神ファン。
にぎやかになる期待と不安で複雑な思いです。
【串かつだるま道頓堀店 中嶋隆晴店長】
「優勝決まりそうになったら、店の外出してるものを店内に入れたりとかは考えてます」
また、戎橋のすぐそばの「びっくりドンキー」は「アレ」が決まり次第、閉店することにしています。
【びっくりドンキー道頓堀店 従業員】
「試合の速報を見つつ判断するって感じですね。決まるのが9時前後になると思うので、そこから軽く閉店作業して10時にはみんな外出て店内には残らない対策を取っております」
【記者リポート】
「アレがかかった試合が行われるということで、大阪府警は今夜、街中の警備体制を強化することにしています」
「アレ」に備えて、大阪府警は、警察官約1300人で大阪市内の繁華街を見回ることにしています。
人が集まる橋の上では…
【記者リポート】
「いわゆる“DJポリス“が戎橋では3名、道頓堀橋には2名配置され、『川に飛び込まないで!』と呼びかけることにしています」
さらに、このあと道頓堀橋から戎橋沿いのとんぼりリバーウォークも閉鎖して、飛び込みができない状況にするということです。
(関西テレビ「newsランナー」2023年9月14日放送)