駐車場の迷惑利用が問題になっていた、兵庫県姫路市の「姫路サービスエリア」で、管理者側がついに「実力行使」に踏みきりました。果たして効果はあったのでしょうか?
■姫路SAの“迷惑駐車” ついに…一般車道から乗り入れ禁止の実力行使
9月13日の夜、兵庫県の自動車専用道路、姫路バイパスにある「姫路サービスエリア」では、多くの作業員が集まり、工事が行われました。その目的は…
【姫路河川国道事務所 大枝千晋副所長】
「一般道からのサービスエリアの利用を制限する」
一般道からの入場を遮断しました。
その理由は、長年の悩みの種だった、駐車場の「迷惑利用」でした。それぞれが自分の車で集合し1台に乗り合わせてから目的地に向かう「相乗り」。
この「相乗り」で残った車が駐車場を占領した結果、施設の利用者が少ない時間帯でもほぼ満車状態となっていました。
相乗りが多発する原因は、入場ルートの多さ。姫路サービスエリアには、姫路バイパスだけでなく一般道からも入場が可能でした。そのため、ガソリン代や高速道路代を浮かせたいドライバーたちの集合場所となっていたのです。
利便性において、入り口が多いことはメリットでもあるため、管理者は、注意喚起を続けて対応しようとしましたが、状況は変わりませんでした。
そこで13日、ついに一般道からの入場ルートを遮断する「実力行使」に踏み切ったのです。
【姫路河川国道事務所 大枝千晋副所長】
「従来ご利用される方には、今回入れなくなるということでご迷惑をかける。長時間運転したドライバーが休息する場所とご理解していただいて、ご協力をぜひともお願いしたい」
■ついに満車だった駐車場が“ガラガラ”に トラック運転手「休憩できる」
14日、姫路サービスエリアを訪れてみると…
【川崎晋平記者リポート】
「一般道からの入場を遮断する工事が始まってから一夜明け、駐車場には多くの空きスペースが生まれています」
以前は、ほぼ満車状態だったお昼どきでも、たくさんの空きスペースができています。
以前は、駐車できずに敷地内を何度も周回する車が多数ありましたが、14日はすんなりと駐車できました。まずは、大きな成果が出たといえそうです。
–Q: いつもと比べてどうですか?
【利用者(トラック運転手)】
「全然すっきりしています。いつも車は全然とめられない状態なんで…。休憩できなかったら事故につながる可能性もある。トラックをとめられるようになったらありがたい」
モラルのないドライバーに対処するため、ついに大きな決断をした姫路サービスエリア。これからは、利用しやすい駐車場となるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」2023年9月14日放送)