さて、プロ野球セ・リーグの阪神タイガースは、先週末、広島カープに3連勝し、ついにマジック5となりました。「アレ」が目前に迫る中、日本一早いマジック点灯式で知られる尼崎の商店街はどんな様子なのか?坂元キャスターが中継でお伝えします。
【坂元龍斗フィールドキャスター】
「尼崎中央三丁目商店街に来ています。『アレ』が近づいてきました。日程的に早ければ今週中にも『アレ』が決まる状況です」
【坂元キャスター】
「“名物”の看板がこちらにありまして、動くタイなんですが、開幕と同時にマジックナンバー『143(レギュラーシーズン全試合数)』を掲げまして、それが本当に減ってきて今『5』になっています」
■商店街を取材すると…セールについて悩み始めたところ
商店街の盛り上がりを橋本和香子キャスターが取材しました。
【橋本和花子キャスター】
「尼崎央商店街の名物見えてきました。マジックボード。もう数が『5』になっています」
いよいよリーグゆうしょ…、いや「アレ」がすぐそこまでやってきました。
【ジュエリー店の店員】
「いよいよですね、もう間違いないです。今年は大丈夫」
【果物店の店主】
「18年前やからな。18年前はアナウンサーのお姉ちゃん何歳やった?(5、6歳です)そやろ、えらいこっちゃでな」
関西中がえらいことになるかもしれない阪神タイガース18年ぶりのアレ。早ければ9月14日の木曜日にも訪れます。
去年10月の監督就任会見で…
【阪神タイガース 岡田彰布監督】
「優勝のことは『アレ』としか言っていなかったんで」
(Q.ファンのみなさんは『アレ待ち』でいいということですかね?)
「ああ、そうですね…」
岡田監督が就任直後から口にしていた「アレ」。過去、「優勝確実」と言われながら大きく失速した経験から、優勝を意識しすぎないため、この1年、優勝という言葉の代わりに使われてきました。
そのおかげか、今シーズンの阪神タイガースは開幕から絶好調。8月には「アレ」へのカウントダウン、マジックを点灯させると、9月8日~10日には2位広島との直接対決で3連勝し「5」まで減らしました。
毎年“開幕前”に行う「日本一早いマジック点灯式」がおなじみの尼崎商店街。積年の思いがかないそうな今、熱き虎ファンたちからはこんな本音が…
【尼崎中央商店街でマジックボードを管理するペットショップ店の店主】
「『今年絶対優勝する』なんて思わずに毎年始めてますからね。絶対するわけないよな、でも頑張ってくれたらな程度で…」
また“あること”に頭を悩ませている方もいます。
【玩具店の店主】
「セールがあるでしょ。それをどうしようかなというのはありますね」
【ペットショップ店の店主】
「(マジックの)減るスピードが速すぎて。18年ぶりなんで、180円くらいで売れるものをそろえようかなと。慌ててやります」
18年ぶりのアレはすぐそこ。商店街の皆さんは応援もセールも忙しくなりそうです。
■マジック5でも商店街はまだ慎重。“阪神”ですので…
【坂元キャスター】
「商店街の理事長に出演していただく予定でしたが、他局の番組に出演していて、来てもらえていません。理事長を代弁しますと、商店街としても非常に盛り上がっているんですが、“阪神”ですので、優勝しそうでしないということが過去にもありましたので、マジックナンバー5ですが、まだまだ慎重に捉えているというお話がありました」
【坂元キャスター】
「またすでに準備されている優勝した時に貼るポップなんですが、『応援感謝大セール!』とだけ書かれていて、『アレ』や『優勝』とは書かれていないんです。今までに『優勝』と書いて刷ったんだけれども、優勝できなかったことがあって、全てむだになったことがある経験から、『優勝』とか『アレ』と書いていないんです。それぐらい今回慎重に準備しているということです」
尼崎中央商店街からお伝えしました。
(関西テレビ「newsランナー」9月11日放送)