新型コロナ第7波の拡大で、ひっ迫する医療現場。
救急搬送の件数が去年の1.5倍になった病院が、救急車の「適正利用」を心がけてほしいと訴えています。
命を守る救急現場からのSOS。
私たちは、いつ、どのような時に、救急車を呼ぶ判断をすればよいのでしょうか。
京都第一赤十字病院の高階救命救急センター長は、「高齢者であればパルスオキシメーター93以下、基礎疾患がある方は、意識がもうろうとしている・顔色悪いなど明確な症状があれば、すぐに救急車を呼んでください」と話します。
それ以外の人や判断に迷う場合は、「#7119」に電話してくださいとのことですが…「#7119」とは、どこにつながる番号なのでしょうか。
「#7119」の先には、医師・看護師が365日24時間待機しています。
症状などを説明して、緊急性があると判断されれば救急に転送、緊急性が低い場合は、医療機関を案内してもらえます。(※奈良県など一部地域では救急への転送はなし)
コロナに限らず、急なけがや病気の時にも使えます。
救急車を呼ぶべきか、今すぐ病院に行くべきか、様子を見るべきか。判断に迷うときは、「#7119」にかけてください。
大阪府では、2021年に25万を超える数の相談がありました。うち、救急に転送されたのは8500件と3パーセントです。
必要のない119を防ぐという点で、救急現場の負担を減らすことができています。
しかし、医師・看護師を常駐させるためには経費が必要で、大阪府では約2億5000万円の維持費がかかっています。
そのため、近畿では大阪府・京都府・奈良県・神戸市・和歌山県の田辺市など、サービスを提供している自治体は一部に限られます。
「#7119」がない地域でも、自治体独自の相談ダイヤルを設けている場合がありますので、前もってHPなどで確認しておくのがおすすめです。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月16日放送)