兵庫県の井戸知事は、緊急事態宣言の解除について、県の基準を達成する見込みがあれば大阪府や京都府と共に国への解除要請に動く可能性があるとの考えを示しました。
15日、兵庫県の週平均の新規陽性者数は6日連続で基準の「78.1人」を下回る一方、重症病床の使用率は50%台後半で推移し、基準を満たしていません。
井戸知事は15日の会見で「解除の見通しがある状況ではない。基準も変えない」と改めて緊急事態宣言の解除について慎重な姿勢を示しました。
一方で、重症者の回復に時間がかかっていて、新たに重症患者が増えている状況ではないとして、基準達成の前に解除に向けて動く可能性にも言及しました。
【井戸敏三知事】
「作った基準を守らなくていいというのではなくて、ただ機械的に発動するんじゃなくて、基準達成の見通しがつけば、(大阪・京都と)同一歩調をきちっと取らせていただく」
井戸知事は今週末から来週にかけて対策本部会議を開き、重症病床のひっ迫度や自宅待機の状況などを見ながら判断する方針です。