大阪府の重症者は161人(5日時点)、重症病床の使用率は68.2%
大阪府では6日、新たに560人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
初めて500人を超え、過去最多となっています。
重症者は5日の時点で161人となっていて、重症病床の使用率は68.2%です。
すぐに患者を受け入れられる重症病床でみると、その運用率は77.4%になっています。
大阪府の感染者数と陽性率の推移を見てみると、年始は検査数が減っていましたが、陽性率は高止まりとなっていました。
大阪府の幹部からは増加傾向にあるとの声が出ています。
このほか、近畿各地でも過去最多が相次いでいます。
6日、兵庫県では過去最多となる248人の感染が判明。50代から90代の9人が死亡しました。
兵庫県の感染者はこれまで医療機関や高齢者施設のクラスターで主に確認されていましたが、最近はすでに感染した人との関連がみられない「感染経路不明」のケースが急激に増えています。
県の担当者は「12月中旬は3割台だったが、じりじりと増えて4割台になった。5割を上回ると深刻だ」と危機感を露わにしています。
また、重症病床の使用率は46.6%で、患者が増えると、病床は一気にひっ迫する状況です。
和歌山県では、18人の感染が確認され、2日連続で過去最多を更新しました。また、60代の男性が死亡しました。
和歌山市内の高齢者施設では、入所者と職員あわせて7人のクラスターが発生しました。
重症病床の使用率は10%です。
滋賀県では過去最多の50人の感染が判明しました。
また、90歳以上の男性が死亡しました。重症病床の使用率は24.0%です。
京都府では、119人の感染が確認されたほか、2人が死亡しました。重症病床の使用率は18.6%です。
現在、16病床が使用されていますが、京都府内の病院からは「30床を超えれば、医療が立ち行かなくなる」と声明が出されています。
京都府の担当者は、「どこかでクラスターが起きてしまったら、病床はすぐに切迫してしまう。新規感染者が100人を切って欲しい」と危機感を抱いています。
奈良県では22人の感染が確認されました。
奈良県は、大和高田市の土庫病院で職員と患者あわせて18人のクラスターが発生したと認定しました。
重症病床の使用率は35.7%です。
徳島県では、過去2番目に多い10人の感染が判明しています。