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「虐待」診断に慎重論も 「揺さぶられっ子症候群」を考える

02/12 19:29

海外では診断の根拠が不十分という指摘も

乳幼児の頭を激しく揺さぶることで脳に重い症状を引き起こすとされる「揺さぶられっ子症候群」。その診断に根拠があるのか、ないのか。専門家たちが議論しました。

【SBS検証プロジェクト・笹倉香奈共同代表】
「虐待は絶対に許されません。では、虐待したと誤って判断してしまうことはどうでしょうか。そのような判断によって無実の養育者から子どもが引き離されるかもしれません。無実の親が刑務所に送られてしまうかもしれません。このような養育者や子供が一人でも出てしまうことが許されていいのでしょうか」

「揺さぶられっ子症候群」と医師から診断され、親などが逮捕・起訴される事件がここ数年目立っています。

しかし、海外ではその診断根拠が不十分だという指摘があり、2000年代にはアメリカやイギリスで有罪判決が見直される事件が相次いでいます。

【元オクスフォード大学 ウェイニー・スクワイヤー医師(神経病理学)】
「分からないことは分からないということが必要になってくる。3徴候があるから揺さぶりがあったと決めつけるのは十分な証拠に基づいているとはいえない」

日本では去年、弁護士たちが中心となって「揺さぶられっ子症候群」を検証するプロジェクトを立ち上げ、国内外の医師に議論を呼びかけ、この日のシンポジウムが開催されました。

【関西医科大学・埜中正博診療教授(脳神経外科)】
「先輩方が苦労して多くのケースが起訴されて、犯した罪をちゃんと償ってもらう体制ができてきた。その一方でブレーキがきいていない状況も危惧している。我々も謙虚になって『分からないことは分からない』(と言い)、分からないことは分かるよう解明していく態度が大切」

【埼玉医科大学・荒木尚准教授(脳神経外科)】
「私たちはこの5年くらいの間に、急速に虐待の事案を全国で扱うようになっていった。そして児童相談所もパンクしそうになっている。多職種が今、私たちの国の虐待診断を良くするために手を取り合う時期が来た」

また、児童相談所が親が虐待したと疑って、子どもを親から引き離す一時保護のあり方を見直すべきだとする意見も紹介されました。

今後、「揺さぶられっ子症候群」の診断根拠の見直しが進むのか注目されます。

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