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全国で相次ぐ迷惑行為「少林寺レーシング」 大阪では7歳が補導 誘われた小学3年生「男子ほとんどが警察署に行っている」 なぜ連鎖してしまうのか 昔からの迷惑行為との違いは11月07日 10:04

いま、全国各地で相次いでいる若者たちのある迷惑行為。 その迷惑行為とは、交番の前で「少林寺」と叫び、走り去る謎の行為、「少林寺レーシング」。 その動画は、SNSで瞬く間に拡散しています。 【少年の犯罪心理・専門家】「SNS使うことで、世界中からの注目集められる。悪さをするエネルギーになってしまっている」 横行する迷惑行為を徹底取材しました。 ■交番の前で叫び、走り去る SNSに並ぶ挑発の動画

発端となったのは、SNSに投稿された1本の動画でした。交番に入ろうとする少年らが、突然「ショウリンジじゃー!」と叫びます。 別の動画では、少年が「落とし物なんですけど」と交番を訪れ、警察官が「落とし物ありがとうございます」と応じます。落とし物を届けに来たのかと思いきや、少年は「ショウリンジじゃ!」と叫びました。 公衆電話で110番を押し、同じ言葉を叫ぶ動画もあります。 いわば警察を挑発するこの一連の行為が「少林寺レーシング」です。SNSで検索すると、関連する動画が数多く表示されます。 ■大阪では9月中旬以降に多発 最年少は7歳

全国各地で相次ぐ迷惑行為に警察も頭を抱えます。 【大阪府警察本部生活安全部少年課 黒木剛調査官】「大阪府内では9月中旬以降、交番に押しかけて『少林寺じゃ』と叫ぶなどの事案が多発しています。 少なくても(10月末までで)約280件もの関連事案を認知し、7歳から16歳までの少年約50人を検挙・補導しており、逮捕に至った少年もおります」 最年少の補導者は、小学1年生の7歳でした。また、兵庫県警でも、10月下旬までに小学生など25人が検挙・補導されています。 少年らは警察の調べに対し、次のように話したといいます。 【少年】「学校の友達を笑わすためにやった」 【少年】「SNSで動画を見て、警察官をおちょくるのが面白そうだと思った」 ■「大阪府警公認」を名乗るアカウントも 逮捕後も止まらない連鎖

11月2日、「少林寺レーシング」と名乗ったSNSアカウントで暴走行為を呼びかける投稿をし、警察の業務を妨害した疑いで、18歳の少年が逮捕されました。この少年のアカウントには、「本家です」「大阪府警公認」といった文言が書かれていました。 それでも連鎖は止まっていません。 捜査関係者によると、4日の午後7時20分ごろ、関西テレビ近くの交番でも発生したということです。ドライブレコーダーには、複数の警察車両が集まり、交番でも鑑識活動とみられる様子で警察官が動き回る姿が映っていました。 当時の状況はこうです。警察官が休憩中の交番に、中学生など4人の少年らがやってきました。少年らはスライドドアを開閉しながら「少林寺レーシング」と叫び、逃走します。3人は補導されましたが、1人は現在も逃走中だといいます。 そもそも「少林寺」といえば、武術で有名な中国の寺が思い浮かびます。しかし、いつ誰が始めたのか、「少林寺」との関連も分かっていません。 ■「自転車で警察署へ」 小学3年生が語る学校での広がり

取材班は、「少林寺レーシング」に誘われた大阪府内の小学3年生(8)にも話を聞きました。 【誘われた小学3年生(8)】「(小学)4年生のクラスが一番流行している。男子ほとんどが、学校終わったら帰りに自転車で警察署に行って、『少林寺なめんなよ』と言ってから、白バイのナンバーを折って逃げる」 上級生から誘われたこともあるといいます。 【誘われた小学3年生(8)】「『少林寺行くから来る?』と言われて、行きたくないなと思って、ちょっと怖かった。お姉ちゃんに『あかんで』と言われているから、『きょうはやめとくわ』と言った」 誘いは断ったものの、母親は不安を隠しません。 【誘われた児童の母親】「ネットが怖い。色々な“少林寺”のいたずらもそうだし、何でもかんでも見ることができるので、今の時代。面白そうとなって、集団でいたら怖くないみたいな感じで行って、子供たちからしたら怖さを分かってない」 ■卵を投げる、パトカーから逃げる 昔からの迷惑行為とSNS時代の違い

若者による警察への迷惑行為は、いまに始まったことではありません。 取り締まり中の警察官に卵を投げつける行為や、バイクでパトカーから逃げる行為を警察との鬼ごっこ、略して「ポリオニ」と呼ばれる挑発行為がありました。 ただ、今回は“いまどき”の事情があると、新潟青陵大学大学院の碓井真史教授は指摘します。 【新潟青陵大学大学院 碓井真史教授】「警察の前で変なことをして、走って逃げることが流行したこともありましたが、(昔は)それを喜んで拍手してくれるのは、その場にいる何人かだけ。SNSを使うことで、より大勢の人に見てもらえるようになった。その喜びはとても大きいと感じてしまう少年たちがいる」 なぜ、連鎖してしまうのか。教授はこう分析します。 【新潟青陵大学大学院 碓井真史教授】「自分が犯罪的なことをやっているという気持ちはないんでしょうね。みんながやっているなら、僕もやっていいだろうと。みんながやってる流行に、僕は先端を歩いている。なかなかの快感。悪い流行をどう止めるかが大事」 たとえ遊び感覚でも、警察への迷惑行為は決して許されるものではありません。 ■西脇亨輔弁護士が指摘 「入口」になりかねない危うさ 元テレビ朝日アナウンサーの西脇亨輔弁護士は「悪ふざけではすまない」と、法的な問題についても具体的に言及しました。 【西脇亨輔弁護士】「(悪ふざけでは)全然済まない。 迷惑電話をかけるなどの場合、偽計業務妨害という罪になる。 交番に行って迷惑をかけたら、公務執行妨害となって、3年以下の拘禁刑という立派な犯罪になります。 どうリテラシーを作っていくのか。規制も含めて考えなければいけない」 (関西テレビ「newsランナー」2026年11月6日放送)

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