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「すべてを踏みにじられた」元検事の女性が証言 部下に性的暴行加えた罪に問われた元大阪地検トップ 女性は“被害状況”など涙流しながら証言 公判前に語った苦しみと覚悟 元検事正は表情変えず11月06日 18:35

元大阪地検トップの男が部下だった女性に性的暴行を加えた罪に問われている裁判。 一度は法廷で起訴内容を認めるも、その後、無罪主張に転じた男。 被害を訴える女性が初めて法廷で証言を行い「自分が今まで生きてきた全てを被告に踏みにじられた」と語りました。 6日、“被害者”として法廷として証言を行った元検事・ひかりさん(仮名)。 パーティションで遮られた証言席で涙を流しながら証言を行いました。 【ひかりさんの証言】「夫と助けあって生きてきて、夫を尊敬し愛していました。大事にしていたのは夫であり娘です。彼らを裏切ることはありえません」 その証言を、手元の紙にずっとメモをとりながら表情を変えず聞いていたのは、元上司で大阪地検のトップ・検事正だった北川健太郎被告(67)。 北川被告は8年前の懇親会の後、酒に酔って抵抗できない状態の当時部下だったひかりさんに性的暴行を加えた罪に問われています。 ■無罪主張に転じた元大阪地検トップ

初公判が開かれたのはおととし。その際は起訴内容を認め「反省し謝罪したい」と述べていた北川被告。 しかし、その後、無罪主張に転じたため、2年に及ぶ争点の見直しが行われ、10月27日にようやく2回目の公判が開かれました。 【北川被告(10月27日の供述)】「性交した事実については争いません。(ひかりさんが)抗拒不能(※抵抗できない状態)であったことについては否認し、争います」 北川被告の弁護人は、無罪主張に転じた理由について、「当初は、早期に事態を終息させようと、罪を認めたものの、ひかりさんが会見で検察批判を訴えていることから、実際の記憶と認識に従って主張を変更した」と説明しました。 また、ひかりさんが北川被告を強く慕っていた関係が背景にあり、飲酒の影響もあって性交等に同意したと推認できると主張。 主な争点は、「抗えないほど酒に酔っていたのか」、「性交に同意していたと誤って信じるような状況があったのかどうか」の2点です。 ■“被害者”として証言する法廷へ 苦しみと覚悟抱き

6日朝、検事になった時に夫から贈られたネックレスを身に着け、こどもからの手紙を「お守り」に、法廷に臨みます。 裁判所に向かう際、ひかりさんは関西テレビの取材に胸の内を語りました。 【ひかりさん】「しんどくて…。自分の知られたくなかった被害を話さないといけないのは苦痛でしかないから」 開廷前、取材にこのように話し、北川被告本人や大勢の傍聴人の前で性被害の証言をする恐怖と戦ってい涙を流しました。 それでも…。 【ひかりさん】「このあり得ない犯罪を犯した北川(被告)をきちんと処罰して、みなさんの安全を守りたいという、元検事としてそういうものを背負って裁判に立ちます」 ひかりさんは、法務省や検察庁に第三者委員会による調査を求めるも叶わず、ことし8月に検察庁を退職。 被害者のために闘ってきた元検事が、被害者として初めて証言しました。 ■「何度も『帰りたいです』と言いましたが、北川は『これでお前も俺の女だ』」

一方、北川被告は、逮捕から2年以上勾留が続いていましたが、先月31日に、保釈金1000万円を納付して保釈され、6日、弁護人とともに裁判所に入りました。 そして、始まった3回目となる公判。 ひかりさんはパーティションで遮られてはいるものの、北川被告本人がいる法廷で証言しました。 【ひかりさん】「楽しく飲んでいたところからレイプまで記憶がなく、なんでこんなことになっているのか、悪い夢でも見ているのかなと思いました。 夫が心配しているから何度も『帰りたいです』と言いましたが、北川(被告)は『これでお前も俺の女だ』と言いました」 証言台で涙ながらにこう話したひかりさん。 「抗拒不能だった」という当時の状況についてこう続けました。 【ひかりさん】「『嫌だ』と大きい声で言ったら、(北川被告は)私を殺すと思いました」 【検察側】「なぜ殺されると思ったのですか?」 【ひかりさん】「検察庁は一番安全な場所だと思っていました。検事正にレイプされていること自体があり得ない。抵抗したら地位を守るために殺すこともあり得ると思いました」 ■法廷で証言 北川被告を「好きになることは絶対にありえない」

また、ひかりさんは北川被告に恋愛感情を抱いたことは無く、北川被告から好意を感じたこともなかったと証言しました。 【ひかりさん】「北川(被告)は検事正としては尊敬していましたが、彼を好きになることは絶対にありえませんでした。 私が大事にしているのは夫であり娘でしたので、彼らを裏切るようなことは絶対にありません」 ■「今まで生きてきた全てを北川に踏みにじられた」

そして、事件によって失ったものの大きさをこう述べました。 【ひかりさん】「自分が今まで生きてきた全てを北川に踏みにじられた。一人の女性として母として、娘として、妻として、大事なものを粉々に壊されたと思いました」 涙を流しながら証言したひかりさん。 北川被告は、顔色一つ変えず、無表情のままメモをとりながらその証言を聞いていました。 ひかりさんへの質問は17日にも行われ、判決は来年3月に言い渡される予定です。 (関西テレビ「newsランナー」2026年11月6日)

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