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相次ぐ情報漏えい 消費者金融「アコム」では“なりすまし”による契約が去年に比べ1.3倍に増加 「全く他人の身分を奪う方法」偽造免許証の販売業者は偽造の手口を明かす11月05日 05:00

企業による情報漏えい問題が相次ぐ中で、いま免許証の偽造による「なりすまし」への警戒が強まっています。 大手消費者金融のアコムでは、すでに去年と比べ、「なりすまし」のケースが1.3倍に増加しているといいます。 取材を進めると「ネット上で簡単に偽造ができてしまう」恐ろしい実態も見えてきました。 ■犯罪に使われる“偽造免許証”

先月、兵庫県警が犯罪に使われた“偽造免許証”を公開しました。 この事件で逮捕・起訴されたのは、奈良市に住む20代の男。 ことし6月から7月にかけて、自身の顔写真を添付して偽造した運転免許証を使い、レンタカー会社からダンプカーを3回借りた罪に問われています。 同様の事件は相次いでおり、京都でも偽造免許証を会社の採用時に提出したとして会社員の男(50代)が逮捕・起訴されました。 ■ 大手消費者金融「アコム」の融資手続きで“偽造免許証”を使用

この「偽造免許証」をめぐって、いま、警戒を強めている企業があります。 大手消費者金融のアコムです。 【アコム ネットサービスセンターMG 早川昴宏さん】「昨今起きた事象に関してはかなり危機感を持って取り組みをしております」 ことし8月には、アコムの自動契約機でこんな事件も。 男が身分証で本人確認をしながら手続きをしていると、数人の警察官が部屋に入っていき、そのまま男を連行していきます。 男は以前、融資の手続きをする際に、偽造の免許証を使っていたことが判明し、警察が張り込んでいたのです。 ■偽造の手口が年々巧妙化している

男が実際に使用していた偽造の免許証を見たアコムの早川さんは、「パッと見は本物と見分けがつかないような、かなり精巧な偽装免許証になっている」と指摘します。 本物そっくりに作られていますが、名前や生年月日などは別人の情報で、「なりすまし」の免許証でした。 早川さんによると、この免許証から偽造の手口が年々巧妙化していることが分かると言います。 通常、免許証の有効期限は「生年月日の1カ月後」が正しく、おととし発覚した“偽造”の事例では、生年月日は「12月18日」に対し、有効期限が「10月2日」になっていました。 このような場合は、偽造と分かりやすいですが、最近は細かい部分まで本物そっくりに作られているということです。 ■不正アクセスによる企業の情報漏えいにも警戒

こうした手口の巧妙化に加えてアコムがいま警戒を強めている背景にあるのが、先月から相次いでいる不正アクセスによる企業の情報漏えい。 中でも、タイムズカーではおよそ160万件の本人確認用の運転免許証の画像が流出したとされています。 実際にアコムでは、すでに去年と比べ、この「なりすまし」のケースが1.3倍に増加。 流出した情報が今後悪用される恐れもあるため、アコムは不安を抱える利用者に信用情報機関の利用をすすめるほか、免許証以外の情報も含めて本人確認を進めるなど、対策をとっているということです。 【アコム ネットサービスセンターMG 早川昴宏さん】「精巧な偽造も最近では検知をしていますので、より慎重な確認が必要になっている」 ■偽造の証明書を作ってくれるサイトの存在

「なりすまし」を行う人物は、一体どんな方法で偽造免許証を手に入れているのか? 逮捕・起訴された2人の男は、同じ方法で偽造免許証を入手したといいます。 【兵庫で逮捕された男】「インターネットのサイトで業者に発注した」 【京都で逮捕された男】「インターネットサイトで偽造証明書を作ってもらい、それを会社採用時に必要になったため提出した」 明らかになったのが偽造の証明書を作ってくれるというサイトの存在でした。 実際に、取材班がそのサイトを見てみると、『本物そっくりの運転免許証偽造』と書かれており、堂々と「偽造」の文字が確認できました。 ■偽造の手口を詳細に説明するサイトも

さらに検索すると、運転免許証以外にも、マイナンバーカードを偽造できるサイトや大学の卒業証明書や医師資格証を偽造できるものまで… 中には、偽造の手口を詳細に説明するサイトもあり、「偽造というより、全く他人の身分を奪う方法です」と記載されていました。 他にも、偽造の精度をアピールするためなのか、あやしい日本語で「当店のモット!」「業界おそらくナンバーワン!」などの謳い文句が書かれたサイトも確認できました。 ■偽造免許証による被害に注意

取材班は、「偽造業者」に対し、偽造免許証でバレることはないのか、連絡を取ってみることに。 すると、「バレることはありません、よろしくお願い申し上げます」とすぐにメールで返信が… 犯罪行為であるにもかかわらず客にはそのリスクを伝えず堂々と「偽造」を請け負う実態が明らかになりました。 取材班はその後もやり取りを試みましたが、連絡は途切れました。 個人情報の流出が相次ぐ今、偽造免許証による被害は、決して他人事ではありません。 (関西テレビ「newsランナー」2026年11月4日放送)

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