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『プレミアム付き商品券』を“貧乏券”にしないために「金額の端数はあきらめ・利用期限に追われない」専門家が解説 徳島「プレミアム付き食事券」不振の背景は「対象が家計の節約で最初に削る外食だから」10月31日 11:00

徳島県が発行する『プレミアム付き食事券』が売れてない。 購入金額に対し50%の上乗せ分が付く仕組みで、県内の1000軒ほどの飲食店で利用できる。 例えば2000円の食事券を購入すれば3000円分使えるのだから、ずいぶんとお得だ。 しかし徳島県によると、二次募集が終了した今月25日時点の申し込み数は、発行総数の28.8%(WEB申請のみの暫定値)。郵便での申し込みを含めて30%に達するかどうかというところらしい。 支払う金額以上の買い物ができる『プレミアム付き商品券』は人気が高い印象だが、なぜこんなことになっているのか? 徳島県は「利用方法が複雑であったことなどが要因」と説明しているが…。 「上乗せ分が付く『プレミアム付き商品券』ですが、適切な買い方や使い方をしなければ、お得どころか“プレミアム付き貧乏券”になりかねません」 と話すのは、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さん。 賢い利用方法や、徳島県の「食事券」低迷の要因について詳しく聞いた。 ■徳島県『プレミアム付き食事券』低迷の要因は?

【消費経済ジャーナリスト 松崎のり子さん】 まず徳島県の『プレミアム付き食事券』ですが、趣旨が少しズレてしまっている気がします。 この事業の財源は「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金交付金」。 つまり物価高騰の影響を受けている生活者や事業者の支援を行うための制度です。 今、我々消費者が一番苦しんでいるのは、食品を中心とした値上げです。 そして、節約をする際、最初に削るのは外食という方が多いと思います。 もちろん、皆さん、外食をしたくないわけではないと思いますが、それよりも大事なのは、食品や日用品など生活必需品の買い物です。 ですから「店内飲食でしか使えない食事券」での支援というのは、生活者支援というより、事業者支援の色合いが強いように感じます。 この財源を使うのであれば、スーパーや小売店でも利用できる、より生活者のためになる制度にした方が、申し込み率、利用率が上がったのではないかと思います。 ※実際、徳島県は今回の食事券の狙いについて、店舗の維持費や人件費などがかかる飲食業の支援をしつつ、県民の物価高対策を図ったものだったと説明する。食料品やテイクアウトは消費税も8%の軽減税率が適用されるため、店内飲食の飲食店中心の施策となったとのことだ。 ■『プレミアム付き商品券』の落とし穴

物価高対策として各地で発行されている『プレミアム付き商品券』を実際に購入された方は多いと思います。それと同時に「使い切るためにさほど必要ではないものを買った」「無駄な外食をした」という方も多いのではないでしょうか。 なぜこうなってしまうのか。その理由の一つは購入方法にあります。 多くの場合、「申し込みをして当選したら購入できる」という抽選方式です。 これにより、「せっかく当選したんだし」「購入チャンスは1回だけかもしれないし」といった気持ちになり、必要以上の購入に繋がってしまうのです。 購入できる最大口数まで買ってしまう人も少なくないでしょう。 しかし、商品券には“有効期限”があります。そして“先払い”で“払い戻し不可”。 購入した以上、使い切らなければいけません。 自分が普段使う金額を、プレミアム分、安く入手したなら上手な節約です。 ですが、「必要以上に購入」し「使い切るために贅沢をする」ことになったら本末転倒。「使い切らないともったいない消費」が「無駄遣い」を誘発していることになってしまいます。 ■賢い消費のための4つのポイント

『プレミアム付き貧乏券』にならないために、具体的にどうすればよいのか。 大きく4つのポイントがあると考えます。 1自分がよく利用している店が対象か 2有効期限内に普段の生活で使い切る金額はいくらか 3端数は潔く諦める 4有効期限ぎりぎりまで残さない 自分がふだん利用している店で使えるか確認するのは大前提です。 公式HPなどで利用店舗リストが公開されていますから、必ず確認をしてください。 意外と大手チェーン店が利用できない場合もあるので注意が必要です。 次に、普段の支出額…毎月の食費や外食費、季節用品の購入予定額などを計算しましょう。それらをしっかり確認した上で、商品券の申し込み金額を決めて下さい。 計算したり調べたりするのは手間かもしれませんが、賢い消費のためには必要なことです。 ■「有効期限に追われないよう気を付けて」

そして「端数を諦める」。 基本的に『プレミアム付き商品券』はおつりが出ません。仮に1000円分の商品券を使うとして、買い物の合計額が950円だったらどうするか。 「もったいないからあと1品追加しよう」と考える人は危険です。なぜなら商品券を使い切るために、さほど必要でないものまで買ってしまうからです。 「端数分は、既にプレミアム分で補われている」と割り切り、無駄な買い物は避けた方が“節約”という点では正解だと思います。 最後に、これは「ポイント貧乏」にも通じることですが、「もうすぐ期限が切れます」と言われると「使いきること」に気持ちが動いてしまい不要なものを買ってしまいがちです。有効期限に追われないよう気を付けて下さい。 『プレミアム付き商品券』を使う際は、通常の買い物以上に「必需品に使う」「季節で必要になるものを買う」といったことを意識することが大切です。 ■「オトクだと思って“ムダな消費”をしていないか」

『プレミアム付き商品券』には、「申し込み制で一度しか買えない」「先払いで払い戻し不可」「期限が過ぎたら無効になる」など、いくつもの落とし穴があります。 そもそも節約するはずが、商品券で不要な支出が増えては本末転倒です。 「オトクだと思って、逆に買い過ぎてしまう“ムダな消費”」をしていないか、振り返ってみてほしいと思います。 (消費経済ジャーナリスト 松崎のり子さん)

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