「偽ブランド品」販売か 中国籍男女3人を逮捕 フリマサイト経由で購入者へ発送していた疑い 急増する巧妙な偽サイトとコピー商品の脅威 専門家が語る“だまされないための対策”とは10月15日 18:33
高級ブランドの偽物のカバンなど、およそ200点を販売目的で所持した疑いで中国籍の男女3人が逮捕されました。
大阪府警に押収されたのは高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の偽物のカバンなどあわせて202点。
これらを販売目的で所持した疑いで東京都に住む中国籍の凌毅容疑者(40)ら男女3人がきのう=14日、逮捕されました。
警察によると、凌容疑者らは中国から発送された「偽ブランド品」をフリマサイトで購入した客に発送していたということです。
凌容疑者は調べに対し、「ニセブランド商品であるとわかっていながら販売・譲渡するために保管していた」と容疑を認めています。
■コピー商品によって受ける被害は「年間3兆円以上」
特許庁によると、日本企業が“偽ブランド品”などのコピー商品によって受ける被害は、年間3兆円以上にのぼるとされています。
街で聞いてみると実際に偽のブランド品を買ってしまった人も…
【偽ブランド品を買ってしまった人】「ルイ・ヴィトンですね。ネットで買いました。ショックですね」
【偽ブランド品を買ってしまった人】「安かったんで、ポチったらコピー品だった。アディダスのジャージを買った時に、コピー品ってのが分かって(コピー品を)廃棄して新しいの買った。勉強なりました」
月に1度はブランド品を買うという女性は、「絶対『公式』ですね、買うんだったら」と話しました。
素人ではなかなか見分けがつかない偽のブランド品。プロはどういったところで判断しているのでしょうか。
■「偽物」と「本物」 プロはどこで判断しているのか
全国360店舗以上を展開し、兵庫県姫路市に本社を置く買取専門店「エコリング」では、580人いる社内鑑定士が買い取ったブランド品などを鑑定します。
時には新作のブランド品が持ち込まれることも…
【エコリングの鑑定士】「“ヴァンクリーフ&アーペル”さんの新作。10月に発売されたばかりの商品です。国内定価で76万4500円。
ブランドによって、作りの特徴は共通しているので照らし合わせて、いい意味で疑いをもって、しっかりとした検品を心掛けています」
シャネルやルイ・ヴィトンなど人気の商品は多く持ち込まれるといいます。
素人には、偽物と本物を並べられても、その違いはわかりません。プロはどこで判断しているのでしょうか。
鑑定士は、「中を見たときに、刻印の大きさが違う。金具の部分をゆらすと、(偽物は)まっすぐ反射しない」と話します。
最近の偽物はかなりの精度 プロでも鑑定は難しい
ただ最近の偽物はかなりの精度で作られていて、プロでも鑑定は難しいといいます。
【エコリングの鑑定士】「(コピー品は)いたちごっこで増えていってるので見分けるのは難しくなってきています。細かいところを確認していく。時計にはローター(回転錘)というのがあって、偽物だと“シャー”という音が大きい」
金などのアクセサリーはX線の分析装置で元素レベルでの検品を行い、偽物が出回らないようにしています。
【エコリング 二神健 営業本部長】「すごく増えたなって感じるのはここ1年2年くらい。お客さまも知らずに入手されて、不要になって持ち込んだときにコピー品と発覚するケースが大半です」
■セキュリティアプリ「みやブル」
数多く出回る「偽ブランド品」。特に、注意が必要なのはフリマサイトなどのインターネットショッピングです。
そんな中、新たな対策も出ています。その1つがパソコンやスマートフォン向けのセキュリティアプリ「みやブル」。
スマートフォンに入れて、ブランド品を格安で販売していると謡うサイトをのぞいてみると、警告が出ました。
警察庁などから提供された、偽サイトに関する情報やAIによる検知などを組み合わせて、不審なサイトを警告してくれるのです。
■犯罪者側が作るコンテンツ自体の精度が上がっている
みやブルBBSSの森尚久取締役は、2025年度の月間の警告の発出数は、1200万を超える」と話します。
みやブルが検知する詐欺や不正サイトの数は年々増えています。
【森尚久さん】「サイト自体少し前だと、やっぱり怪しいサイトは日本語の表現がちょっとおかしかったんですけど、AIを使ってすごく自然に、きれいなモデルを使ってとかの(サイト)は、簡単に作れるようになっている。
犯罪者側が作るコンテンツ自体の精度が上がっているので、“みやブル”のようなアプリを入れていただくのは非常に効果がある」
巧妙になる手口。偽物を掴まされないよう購入する側の対策が必要です。
(関西テレビ「newsランナー」2026年10月15日放送)