【簗大臣】自民党重鎮「もう詰んでいる。早くけじめを」発言も…青山和弘氏が独自取材「高市総理は『自分の決断が間違っていた』と認めたくない思い強い」今後の注目ポイントは『世論調査』と『参議院の問責決議案』10月13日 20:08
簗和生農林水産大臣がことし5月、衆院選で自身を支持しなかった自治体の予算を「大幅にカットした」と発言した問題。
きょう=13日午前から開かれた衆院予算委員会では、与党・自民党内からも厳しい追及がありました。
簗大臣は改めて発言を撤回し謝罪しましたが、シャトルバスによる有権者送迎をめぐる「公職選挙法違反疑惑」も浮上していて、参議院野党6党は“問責決議案”の提出を検討しています。
13日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」には、政治ジャーナリストの青山和弘氏が出演。
青山氏は、ある自民党の重鎮が「もう詰んでいる。早く“けじめ”をつけたほうがいい」と話しているなど、独自の取材を交えて党内の状況について解説しました。
■「ありえない話」与党内から“異例”の厳しい質問の理由は…
自民党の田村憲久議員は13日の予算委員会で、「政治家が『選挙に負けた地域だから』、『首長さんが応援してくれなかったから』などという理由で予算を削減することなんて、私は信じられない。ありえない話なんですよ」と述べ、簗大臣に「いったいどういう経緯なのか」と質問しました。
これに対して簗大臣は、一連の“予算カット”発言を撤回した上で関係者に謝罪したという認識を改めて示しました。
青山氏は、異例とも言える与党からの厳しい質問について、「正直言って自民党議員の中で、『簗大臣を守るべきだ』という声は一人も聞かないですね」と話します。
【青山和弘氏】「(“予算カット”発言を)すること自体、国会議員としての資質も問われるし、ましてや大臣につけておくのは厳しい。『高市総理も早く決着をつけたほうがいい』というのが、もうほぼ全員の意見と言っていいぐらいになってます。その雰囲気を、そのまま田村さんは国会でぶつけざるを得なかったということだと思います」
■自民党重鎮「もう詰んでいる。早く“けじめ”を」と青山氏
青山氏の独自取材によると、自民党重鎮の中には「もう詰んでいる。早く“けじめ”をつけたほうがいい」と話している人もいるということです。
【青山和弘氏】「私の取材では、高市総理は13日朝も周辺に“更迭しよう”という意思は示していないんですね。まだ『続投させようと思っている』と思います。ただ、このまま放置できないということで、いろいろ自民党内にも動きが出てきている」
簗大臣と同じ旧安倍派出身のの萩生田幹事長代行も、「安倍さんとか菅さんだったら、もう更迭してるんじゃないか」と周囲に漏らしているということです。
その上で青山氏は、「『麻生副総裁に言わせたらいいんじゃないか』という声もあるんですが、麻生さんは閣僚人事に対して総理に物を言うようなタイプの政治家じゃない。なので、自民党内では『どうしたらいいんだろう』という状態が続いている」と解説しました。
■「自分の決断が間違っていたと認めたくない」高市総理はなぜ動かない?
高市総理は9日の代表質問で、簗大臣に対して「豊富な知識と政策構築力を生かして、人一倍働いてほしい」と話しました。
青山氏は、高市総理がなぜ更迭に踏み切れないのかについて、こう分析しました。
【青山和弘氏】「今回の簗大臣については、高市総理が自分一人で決めた人事なんです。各議員に提出させた役職希望*アンケートを見ながら、旧安倍派の裏金議員からも今回は登用しようという意図もあって自分で決めた。『任命責任は私にある』と言っていますが、まさに高市総理の決断なんです。なので、『自分の決断が間違っていた』と、なかなか認めたくないという思いが強いと思います」
■「支持率2ケタ以上下がれば、官邸の危機感は一気に高まる」
今後の注目ポイントとして、青山氏は「世論調査」と「参議院の問責決議案」を挙げました。
青山氏は「高市総理は党内基盤が弱いので、世論の支持の高さが自民党内での影響力を支える重要な柱になっている」と話します。
【青山和弘氏】「(世論調査で)『簗大臣が不適格だ』というのは多分多いと思いますが、“内閣支持率”にまでどこまで影響するか、これが私は一つの転換点になる可能性あると思います」
内閣支持率がどれほど下落すると危ないのかについてはこのように推測しました。
【青山和弘氏】「数ポイントしか下がってなければ『大したことない』という判断になるかもしれません。ところが、2ケタ以上下がると、一気に官邸の危機感は高まると思います」
■問責決議案が可決されても「突っ張ることもできる」が…
現在、参議院の野党6党が検討している「問責決議案」が提出された場合、「高市総理の最終判断になる」と青山氏は述べました。
【青山和弘氏】「問責決議は法的拘束力はありません。つまり問責決議が通ったからといって、辞めなければいけないという法律的な根拠はないんです」
その上で、「通例であれば、可決すれば更迭せざるを得ない。というのは参院から、不適格という烙印を決議されたことになるので、もう参議院に大臣を呼べなくなってしまうわけですから。ただ、高市総理がそれでも突っ張ると言えば、法的根拠がないから突っ張ることもできる。ここも高市総理の『最終判断』ということになると思います」と述べました。
青山氏によると、簗大臣はこの3連休、すべての公務をキャンセルして外出を控えていたということです。
消費減税の法案や定数削減など、重要な法案が臨時国会で審議される中、「国会審議全体に影響する可能性がある」と青山氏は指摘しました。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年10月13日放送)