大阪・清風高校 カンニングの指導後に男子生徒が自死 「不適切な指導が原因」と遺族が賠償求めた裁判 「母親の前で『卑怯』と言わされ」遺族の訴えに証人尋問 教師側“言わせていない” 母親「はっきり記憶」10月02日 22:00
大阪の清風高校の男子生徒が、試験でカンニングをした後に自殺したのは、行き過ぎた指導が原因だとして遺族が訴えた裁判で、生徒の両親と教師の証人尋問が行われました。
訴えによると、清風高校の男子生徒(当時17歳)は2021年の期末試験でカンニングをし、全教科0点、写経80巻などの処分を受けました。
さらに清風高校では「カンニングは卑怯者がすること」と日ごろから指導されていて、母親が同席する中、教師からの指導で「卑怯なことをした」と言わされたということです。
男子生徒はその2日後に自ら命を絶ち、遺書には「卑怯者と思われながら生きていく方が怖い」と書かれていました。
■男子生徒の父「一定の指導は必要だが圧迫感あるような指導はどうなのか」
【自殺した男子生徒の父親】「校則違反(カンニング)がいけないことやとわかっていますし、一定の指導が必要だと思っているんで、そこは非難はしていません。
反省の姿勢を十分出しているにも関わらず、卑怯者って言わされたりとか非常に圧迫感のあるような指導の仕方はどうなのかなと思います」
学校側は第三者委員会を設置して調査をしたものの、指導と自殺との因果関係を認めなかったことなどから、両親はおよそ1億円の損害賠償を求めて裁判を起こしていました。
■証人尋問で教師ら「卑怯」と「言わせたことない」などと否定
きょう=10月2日の裁判では、男子生徒の担任だった教師と、学年担当だった教師、そして両親の証人尋問が行われました。
担任だった教師は「卑怯」という言葉について、ほかの教師も含め母親の前では「言わせたことはないと思う」と証言した上で、カンニングの指導に「卑怯」という言葉は「使うべきではないと思った」と話しました。
また学年担当だった教師は、「卑怯」と言わせたことは「ありません」と述べました。
■母親「指導から自死まで1日半で無関係と思えない」
一方、母親は「普段出ない言葉で、はっきりと記憶に残りました」と話し、「『卑怯』という言葉を本人の口から言わせようとしたと思いました。わざわざ親の前でその言葉を言わせるのは、卑劣だと思いました」と訴えました。
その上で、「指導から自死まで1日半で、無関係と思えない」と改めて述べました。
悩みを抱えている人は、次の窓口に相談することができます。
■#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)
0120-061-338(24時間)
■よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
0120-279-338(24時間。外国語対応)
■いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
0120-783-556(毎日16時から21時。毎月10日午前8時から翌午前8時)
■こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-556