関西のニュース

日本に3つだけ!大阪の川にある「謎の巨大アーチ」の正体に兵動さん驚き これがなければ“約17兆円”の被害に 大阪の街を陰で支える建造物の正体は 大阪・大正区と港区の歴史再発見【兵動大樹今昔さんぽ】09月27日 10:00

一枚の写真から街を再発見する「兵動大樹の今昔さんぽ」。 今回は、大阪市大正区・大正橋からスタートです。 後ろには京セラドームが見え、足元には尻無川が流れます。 木津川や道頓堀川にもほど近いロケーションに立った兵動さんが受け取ったのは、昭和45年(1970年)に大阪市内で撮影された1枚の白黒写真です。 写真には、川を横断するように巨大な半円形のアーチがそびえ、その下を船が行き交う様子が写っています。岸には「住友セメント」の文字、奥には工場地帯と煙突が並んでいます。 橋なのか、それとも別の何かなのか?「謎の巨大アーチ」の正体を探しに、早速聞き込み開始です! ■ 大阪の「巨人ファン」は小声に!?

最初に声をかけたのは、京セラドームに野球観戦に来たという男性。 巨人ファンだと小声で教えてくれました。 【兵動大樹さん】「いや、大阪ってやっぱり、ジャイアンツファンやったら声小さくなるの」 写真を見せるも「分かれへんわ」と即答。「この橋はよう渡らんわね。だいぶ高いよね」と感想だけが飛び交い、手がかりはゼロのまま次へ進みます。 ■ 卵ソムリエの絶品とろとろオムライス

兵動さんが目をつけたのは、川沿いに飲食店が軒を連ねる「リバーサイドフードホール」。 ここで出会ったのが、五つ星の卵ソムリエ「タマリエ」の資格を持つオムライス店の店主です。「一回奥行って戻ってくる」と謎の報告をしたのちに…。 【兵動大樹さん】「キンパ、バーガーの誘惑をかいくぐり、私はここにたどり着きました!」 注文した「お花流れるオムライス」は、卵の甘みとバターライス、チェダーチーズの塩味が絶妙な一品。 しかし、肝心の写真については「奥の方じゃないですか?」とふんわりした情報のみ。 続いて、大正区に長らく住む70歳の女性に聞いてみると、「半円形のアーチが開くのでは」とヒントが! ■ 何個もアーチがある?捜索難航の予感

女性から「尻無川のもっと奥ではないか、木津川かも」とヒントをもらった直後、別の女性からは「安治川の方じゃないか」と全く違う情報が…。 これは雲行きが怪しくなってきました。 【兵動大樹さん】「有力なのが海の方。大阪湾の方に行けばある。ただ、『何個も見たことある』というのが困る。これちょっとやばいぞ!」 ■巨大アーチの正体は「水門」

地元民が通う沖縄料理店「いちゃりば」で、ついに大きな手がかりが飛び出します。 【スタッフ】「まだありますよね。2カ所あるんです。津波とか、そういうのを食い止める。なんか、下りるらしいんです」 なんとこの巨大アーチは、津波や高潮を食い止めるための「水門」だというのです。しかも尻無川と木津川の2カ所にあるということです。 兵動さんは、まず近いほうの木津川へ向かいます。 すると、木津川下流で巨大アーチを発見!しかし、写真に写る「住友セメント」の建物が見当たりません。続いて尻無川へ移動しますが、こちらはもっと違う雰囲気。 【兵動大樹さん】「あれ…?もう分からん!きょうはめっちゃしんどい」 兵動大樹、56歳。体力の限界が近づいてきました。 ■ 工場のご主人が放った一言「安治川や」

疲れ切った兵動さんに救いの手を差し伸べたのは、尻無川近くの工場で働くご主人でした。 【工場のご主人】「安治川ちゃうかな。国道43号線を通って、安治川橋渡って左見たらこんな感じ」 まさかのノーマークだった3つ目の候補・安治川の登場です。 急いで向かうと、目の前に写真と同じ2つのアーチが! 現場にいた水門の管理関係者に確認すると「正解ですね」と一言。 さらに驚きの事実が明かされます。 【管理関係者の方】「実はレアな水門でして。安治川と尻無川と木津川、日本にこの3つしかないタイプの水門なんです」 【兵動大樹さん】「えー!おれ、知らん間にコンプリートしてた!?」 ■ 大阪を守り続けた「三大水門」、その未来は

この3つの水門は、昭和9年(1934年)の室戸台風や昭和25年(1950年)のジェーン台風などで甚大な被害を受けた大阪を高潮から守るために建設された、日本初のアーチ型水門だったのです。 アーチ部分が約30分かけて90度回転し、川をふさぐことで高潮の侵入を防ぎます。 平成30年(2018年)の台風21号では実際に水門が閉じられ、海側の水位がぐんぐん上昇する中、街を守り抜きました。 もしこの水門がなければ、想定被害額はおよそ17兆円にのぼるとされていたそうです。 水門がしっかりと機能したことで、莫大な被害を防ぐことができたのです。 ■ アーチ型水門を見られるのはいまだけかも

しかし建設から56年が経ち、老朽化が進んでいます。 現在、津波にも対応できる新たなローラーゲート式水門の建設が木津川から始まっており、令和13年(2031年)の完成を予定しています。 日本に3つしかないアーチ型水門が見られるのは、いまだけかもしれません。 管理関係者によると、水門の見学は一般の方も可能で、無料で防災について学べる「津波・高潮ステーション」という施設もあるとのこと。また、公開試運転も行われているということです。 兵動さんも「俺も行ってみようかな」と興味津々でした。 知らない間に大阪の街を守り続けてきた三大水門。その存在を知ると、いつもの川の景色がちょっと違って見えるかもしれません。 (関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」2026年9月18日放送)

この記事をシェアする

最新のニュース

関西のニュース一覧