パワハラを訴える遺書残し転落死した19歳男性 勤務先の四国電力送配電が両親のもとへ 事実関係は明らかにならず「第三者委設置し調査する」 午後に正式表明09月18日 18:59
四国電力送配電の社員が今月、パワハラを受けたと訴える遺書を残して転落死したことを受け、会社側が第三者委員会の設置を表明しました。
18日午前10時ごろ、四国電力送配電の徳島支社・白井正樹支社長は亡くなった男性の両親を訪れました。
【四国電力送配電徳島支社・白井支社長】「改めてお悔やみ申し上げます」
職場でのパワハラを訴えた遺書を残して死亡した男性。
両親と勤務先の幹部らが直接対面しました。
■鉄塔から“転落死”した19歳の男性 翌日に見つかった「遺書」
警察などによると四国電力送配電の社員・松岡一輝さん(19)は今月9日、徳島県上勝町の鉄塔で作業中、およそ40メートルの高さから転落し、死亡しました。
当初は事故と思われていましたが、事態が急変したのは事故の翌日でした。
【一輝さんの両親】「三つ折りして…ここに遺書って書いてたらしいんですけど」
一輝さんのカバンから見つかったのは、直筆の遺書でした。
■手書きで残された悲痛なパワハラ被害の訴え 「『仕事できん』『頭悪い』『「死んどけ』とか言われた」
そこに書かれていたのは悲痛な訴えでした。
【遺書】「『仕事できん』『頭悪い』『「死んどけ』とか言われてた」
高校を卒業し、ことし4月に入社したばかりだった一輝さんが、先輩社員からのパワハラを訴える記述があったのです。
【遺書】「飲み会の時も酒が飲めないかわりに食えって言われて。アレルギーなのにほぼ強制的に食わされたときは吐きそうで心身ともに死にそうだった」
■事実の説明求める両親に会社が“回答書”も「今後、調査する」だけ
遺族は会社側に、パワハラの有無を調査するよう要望。
これに対し四国電力送配電はきょう=18日、「回答書」をもって両親のもとを訪問。
しかし、そこで伝えられたのは今後、事実関係についての社内調査を行うほか、第三者委員会を設置するという説明だけでした。
両親は一日でも早く事実を明らかにすることを求めています。
【一輝さんの父・松岡徹さん】「僕らが聞きたかった言葉が正直なかった」
【一輝さんの母・松岡美紀さん】「私らは社内でどういうことがあったのか、(遺書に書かれた事を)されたものなのかどうか知りたいです」
四国電力送配電は午後に日弁連のガイドラインに準拠した第三者委の設置を正式表明。現在、外部弁護士の協力のもと進めている社内調査とともに事実関係の解明などをして、再発防止策を講じると説明しました。
そして「遺族への報告はしかるべき時期に行いたい」としています。
厚生労働省は悩みや不安を抱えている人に対して相談窓口を設けています。
■こころの健康相談統一ダイヤル
0570-064-556
またこの他にも相談間口があります。
■#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)
0120-061-338(24時間)
■よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
0120-279-338(24時間。外国語対応)
■いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
0120-783-556(毎日16時から21時。毎月10日午前8時から翌午前8時)
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。