【解説】高市総理は「党の処分も終わり衆院選で禊が済んでいる。次は仕事で返してという意思表示だろう」と元NHK政治部・岩田明子氏 政治資金問題・不記載議員2人が問題発覚後初入閣 改造内閣顔ぶれ固まる09月17日 16:51
きょう=9月17日、第2次高市改造内閣の顔ぶれが決まりました。
今回は、自民党の派閥の政治資金問題を巡り、不記載があった議員が2023年の問題発覚以来、初めて入閣することになりました。
これについて、永田町取材歴26年・元NHK政治部記者の岩田明子氏は「党の処分も終わり、衆議院では『禊』が済んでいる。次は仕事で返してくださいという意思表示だろう」と解説しました。
■第2次高市改造内閣 “不記載議員”が初入閣
17日に発足した第2次高市改造内閣では、自民党の旧派閥による政治資金パーティーを巡る収支報告書への不記載問題に関係した議員2人が、問題発覚以降初めて入閣しました。
入閣したのは、農林水産大臣に就任した簗和生衆議院議員(47)と、文部科学大臣に就任した関芳弘衆議院議員(61)の2人です。
不記載のあった議員が閣僚として起用されたことは、2023年に問題が発覚して以来、今回が初めてとなります。
高市総理は総裁選に勝利した当初から、こうした議員の扱いについて何度も問われてきましたが、そのたびに「働いてもらう」という言葉を繰り返してきました。今回の閣僚人事は、その方針を具体的な形で示したものとなりました。
■簗和生氏のプロフィールと経緯
農林水産大臣に就任した簗和生議員は、1979年4月22日生まれの47歳です。慶應義塾大学商学部を卒業後、東京大学大学院経済学修士課程を修了しています。
栃木3区選出で、当選回数は6回を数えます。副幹事長(筆頭)や広報本部長代理などを歴任してきました。
政治資金パーティーの収入を収支報告書に不記載としていた問題では、不記載額は1746万円にのぼり、党から役職停止6カ月の処分を受けています。
岩田明子氏は、簗議員について「6回、7回で適齢期であり、政策にも強い。有力候補として見ていたので、予定どおり入ったという印象」と分析しました。
■関芳弘氏のプロフィールと経緯
文部科学大臣に就任した関芳弘議員は、1965年6月7日生まれの61歳です。関西学院大学を卒業後、イギリス国立ウェールズ経営大学院でMBAを取得しています。
兵庫3区(須磨・垂水)選出で、当選回数は7回です。環境副大臣や経済産業副大臣を経験してきました。
政治資金規正法(虚偽記載)で告発されましたが、不起訴となっています。不記載額は836万円で、党の処分は戒告となりました。
岩田氏は、関議員の起用理由について次のように述べました。
【岩田明子氏】「半導体政策や産業政策についてかなり詳しく、議員活動も活発です。地元での活動もこまめに選挙を戦っているとの定評があります。そういうところを評価したのかなと思います。再チャレンジで政策で返してくれということかなと思います」
■“禊が済んだ”かどうかが焦点に
今回の人事を巡っては、不記載議員の入閣に対して国民の不信感がなお根強いとの見方も出ています。
スタジオでも「国民からしたら、禊が済んでいないと思う人のほうが多いのではないか」との指摘がありました。
岩田氏は高市総理の考え方について次のように解説しました。
【岩田明子氏】「党の処分も終わりました。衆議院は1回、禊が済んでいます。だったら次は仕事で返してくださいという意思表示をするだろうと思っていましたので、今回は予定どおり入ったんだなという印象です」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年9月17日放送)