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「胸張って生きるのと猫背で生きるのと人生違うで」“筋トレシニア”急増中のワケ キックボクシングする83歳に12キロ持ち上げる84歳 筋トレは“体も心も健康にする”調査結果も 国も進める“健康寿命”延伸09月12日 11:00

ジムに響くミット打ちの軽快な音。 パンチやキックを繰り出しているのは、なんと、77歳のおじいちゃんに、83歳のおばあちゃんです。 実はいま、筋トレシニアが急増中!? 人生100年時代、筋トレにハマるシニア世代のホントのところを調査しました。 ■「なかなか続かない」運動の壁

突然ですが、みなさん健康のために運動していますか? 街で聞いてみると、こんな声が返ってきました。 【61歳女性】「家でちょっと腹筋したり頑張ったことはあったけど、なかなか続かない」 【75歳男性】「スクワットとか腕立て伏せ。家でやるときもあるし、ジムでやったり。あんまり楽しくはないね」 なかなか、運動を継続するのが難しい人が多いようです。その一方で…。 【84歳女性と77歳女性】「毎朝散歩してるよね。ラジオ体操してるんです。あとはね、お口の体操。おしゃべり!。どこも悪いところない、口と顔が悪いだけで」 太極拳や筋トレを長年続けているシニアの方々も見られました。 ■「平均寿命」と「健康寿命」には大きな差が

日本人の平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳です(内閣府令和8年版 高齢社会白書より)。 しかし、介助や介護を必要とせず自立して生活できる「健康寿命」は、男性は72.57歳、女性は75.45歳とかなりの差があります。 この「健康でない期間」をいかに短くするか。 国も健康寿命の延伸を重要視するなか、筋トレに取り組むシニアたちの現場を訪ねました。 ■「筋トレしたらサッササッサと歩けます」84歳が16キロを持ち上げる

大阪・大東市にある「つじの整骨院」。施術ベッドの横には、まるでジムのような本格的なトレーニング器具がずらりと並んでいます。 週1度通う長田喜代子さん、84歳。おもむろに16キロの重りを持ち上げ、スクワットを始めました! トレーナーの指導のもと、短時間でも効果が出る全身運動を中心に筋トレしていきます。軽々と投げているように見えるボールの重さは、実は2キロ。 【長田喜代子さん(84)】「しんどくない。来るときは『しんどいな』と思って来るけど、筋トレしたらサッササッサと歩けます。ハマってます、筋トレに」 5年ほど前から通うようになり、以前悩んでいた肩こりも解消しました。 73歳の小林偉都子さんは、「猫背になりたくない」という思いがきっかけで通い始めました。 【小林偉都子さん(73)】「胸張って生きるのと、こうなって(猫背で)生きるのと、人生違うで、ほんとに。目には見えへんお金儲けや」 ■ケガしないために「筋トレ」

「つじの整骨院」代表の辻野高明さんは、アメフトの名門チームでキャプテンを務めた元アスリートです。 治療を続けても繰り返す痛みに悩む患者を前に、「ケガのしない体作り」を模索した結果、筋トレにたどり着いたといいます。 【辻野高明さん】「高齢者の健康寿命を延ばすことに活かせたらいいなと。誰もが健康のために筋トレを日常生活に取り入れる世の中になったらいいなと思ってます」 ■シニア世代がキックボクシング!?

続いて、大阪・福島区のジム「kick box style 福島」では、60~80代の男女14人が「キックボクシング」に汗を流していました。 ここでは、キックボクシングがシニア世代の健康にどう影響するかを検証する『キックウェルネス』というプロジェクトが行われています。 週1回の開催で、参加者はモニターとして無料で参加して3カ月目。ストレッチから始まり、片足立ち、スクワット、グローブを着けてのミット打ちと、なかなかハードなメニューです。 研究を行った立命館大学の岡田志麻教授によれば、体幹が強化され、歩く力を測定するテストでは数値が約5%アップ。姿勢改善や転倒リスクの減少に効果が見られました。 ■去年6回手術で「死にかけ」も…

最年長、83歳の中村さんは、去年6回もの手術を経験し、1年間にわたる睡眠不良に苦しんでいました。 【中村さん(83)】「去年は死にかけてました。毎日気分が悪くて、午前1時、2時まで寝られなかった」 それがいまでは、大好きなゴルフができるまでに体力が回復したといいます。 ■乳がんからの「再出発」64歳、白川さんの物語

64歳の白川さんは、2年前に乳がんを患いました。 退院後も体力が戻らず辛い日々が続き、1人暮らしで、1週間誰とも話さない孤独な時期もありました。 そんなときに出会ったのがキックボクシングでした。 【白川さん(64)】「私、全然運動したことがなくて。子どもにも『無理やろ』って言われたんですけど、この先、運動ができる歳ってそんなにないと思って」 不安な気持ちで始めたチャレンジでしたが、キックボクシングも楽しく、ジムで友達もできて良いこと尽くし。人生が前向きになりました。 当初「無理だ」と反対していた娘も、いまでは「大賛成です。体を動かすことでボケ防止にもなるし、いっぱい体力もつけてほしい」と応援しています。 ■筋トレは体にも心にもポジティブな効果が?

研究の結果、キックボクシングの参加者はポジティブな感情が約16%上昇し、ネガティブな感情は約24%減少したことが分かりました。 体力面だけでなく、精神面にも良い変化が見られるようです。 ジムで指導する池本さんは、プロジェクトをこう振り返りました。 【池本誠知さん】「運動仲間ができて、飲み仲間ができて、趣味仲間ができていくことで、最終的には運動が習慣化する。それがようやく実現してくれたんだなと。やっていてよかったなと思いました」 筋トレは健康寿命を延ばすことにつながるだけではなく、シニアたちの心をも豊かにすることが分かりました。 (関西テレビ「newsランナー」2026年9月9日放送)

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