【解説】名古屋で1時間におよそ100ミリ「猛烈な雨」道路冠水 「都市部の排水能力は1時間に50ミリ程度が限界」と気象予報士 水害が起きていない地域も「同じような降り方するおそれ」指摘し備え呼びかけ09月08日 20:49
きょう=9月8日夜、熱帯低気圧と秋雨前線の停滞により、近畿地方から東海地方にかけて広い範囲で大雨が続いています。
愛知県と岐阜県には線状降水帯が発生し、名古屋市内では道路の冠水や浸水被害が相次いでいます。
今後の雨の予報などについて、片平敦気象予報士の解説です。
■名古屋の「猛烈な雨」1時間ほどで道路が冠水
【片平敦気象予報士】
大阪駅周辺でも傘をさして歩く人の姿が多く見られました。雨脚はいくぶん弱まった時間帯もあったものの、8日夜からあす=9日にかけて再び強まる恐れがあります。
名古屋市では午後3時半ごろ、1時間におよそ100ミリという猛烈な雨が降りました。
通常、都市部の排水能力は1時間に50ミリ程度が限界とされています。
その倍近い雨が短時間で集中したため、わずか1時間ほどで道路が冠水し、くるぶしから膝あたりまで浸水する地域が出ました。
■雨水を下水や排水路で処理できずに起きる「内水氾濫」
8月には千葉県でも豪雨によって、降った雨水を下水や排水路で処理しきれず、街中に水があふれてしまう「内水氾濫」が発生し、車が水没するなどの被害がありました。
短時間で急激に水かさが増すため、少しでも危険を感じたら外出を控え、早めに高い場所へ移動することが命を守る鉄則となります。
■愛知・庄内川に「レベル5氾濫特別警報」
気象庁のレーダー解析では、愛知県から岐阜県にかけて線状降水帯が確認されています。
線状降水帯とは、発達した積乱雲が帯状に連なり、同じ地域に長時間にわたって非常に強い雨を降らせる現象です。
愛知県・岐阜県を流れる庄内川には、「レベル5氾濫特別警報」が発表されました。
河川カメラの映像では、普段は穏やかな川が道路のすぐ横まで水位を上げている様子が確認できます。
■大阪・和歌山「レベル4土砂災害危険警報」発表の地域も
近畿地方でも警戒が必要です。大阪府内や和歌山県内には「レベル4土砂災害危険警報」が発表されている地域があります。
大阪府と和歌山県北部では、過去に重大な災害が発生したときと同程度にまで地盤が緩んでいる場所もあるとのことです。
このほか、「レベル3大雨警報」も和歌山県から大阪府にかけて発表されています。低い土地の浸水やアンダーパスの冠水、小さな河川の氾濫に注意が必要です。
今後の見通しとしては、あす=9日の夕方までに多いところでさらに200ミリの雨が予想されています。徳島県では線状降水帯が発生する可能性も示されています。
■「近畿で起きていないのはたまたまと思って備えを」
こうした雨の降りやすい状況は、週末にかけてまだ続く見通しです。
きょう=8日に名古屋で降った大雨は、ほんの30分とか1時間で、危険な状況になってしまいました。
近畿地方もあす=9日、あさって=10日と同じような降り方をしてもおかしくない状況です。
先週から全国各地で水害が発生していますが、近畿で発生していないのはたまたまだと思って、決してひとごとだと思わずに、備えをしていただければと思います。
(関西テレビ「newsランナー」2026年9月8日放送)