関西のニュース

いま、奈良がアツい!宿泊者数が過去最多・経済効果1556億円の「奈良ブーム」 餅屋の「黒毛和牛重」に「自転車を漕いでつくる靴下」 ユニークなヒットの裏側09月06日 11:00

7月、飛鳥時代に政治や文化の中心となった「飛鳥・藤原の宮都(きゅうと)」が世界文化遺産に。 さらに、奈良県出身の高市早苗総理による「サナエブーム」や突如大阪の街に奈良のシカが現れるなど、何かと話題が絶えない奈良県。 去年、奈良県内の宿泊者数は延べおよそ360万人となり、調査開始以来最多を更新。奈良市にもたらす経済波及効果は1556億円という、まさに「おっかね~」金額に達しています。 関西テレビの秦令欧奈アナウンサーが、奈良を調査しました。 ■歴史ある街並みと可愛いシカが生み出す「非現実的な雰囲気」が人気

秦アナが声をかけたのは、北海道・旭川から来た観光客。「シカが見たい!」ということで、はるばる奈良まで来たようです。 【北海道からの観光客】「さっき泣いてきました。シカににつつかれてお尻かまれて」 シカにつつかれてしまったようですが、奈良の旅は大満足のようです。 【北海道からの観光客】「景色とかめちゃくちゃよかった。瓦屋根だし、おしゃれ。2泊でホテルも全部入れて3人で8万円ぐらい」 【秦令欧奈アナウンサー】「ホテル込み・移動費、3人で?」 【北海道からの観光客】「8万円切ってます。7万6千円ぐらいでした」 旭川から奈良まで2泊3日、3人でお得な旅となったようです。 さらにアメリカから来た観光客は、なんと新婚旅行で奈良へ来たようです。 【アメリカからの観光客】「アメリカにはこんな場所はない。いっぱいシカがいる。全部で5500ドル(日本円で約86万円)でした。新婚旅行だから」 歴史ある街並みと可愛いシカが生み出す「非現実的な雰囲気」を味わえるのが奈良人気の一因のようです。 ■お餅屋さんが黒毛和牛?

このブームに乗っているお店もあります。奈良公園近くにある「もち禅」です。 奈良県はもともとお餅文化が根付いている地域。もち禅では、奈良県産の高級もち米「マンゲツモチ」を100%使用し、毎朝最高の状態にお餅をつきあげています。 人気メニューは「もち禅」(1390円)。6種類のお餅が器に分かれて美しく盛りつけられた一品です。 【秦令欧奈アナウンサー】「きれいな盛り付けですね。黒糖ですかね。餅米の風味がすごいから、このソースをもってしても負けないぐらい」 【もち禅代表・服部融快さん】「特別にお願いして作ってもらった餅つき機」 使用する餅つき機は特別発注の業務用で、価格はなんと400万円ほど。「あの機械じゃないと、これだけなめらかなお餅にはならない」と服部さんは胸を張ります。 いくらをのせた磯部海苔餅、中にお餅が入ったおいなり餅など、バラエティ豊かな6種類が楽しめます。 ■オープン当初は苦労も

ところが、オープン当初は苦労もあったといいます。 【もち禅代表・服部融快さん】「この奈良という街、このお店の場所はインバウンドの方が多いんですよ。日本人がお餅好きなら、海外の人も好きかなと思ったら、そうでもなかった。もっといろんなものを楽しんでもらおうと思って、メニューを増やしたんです」 そうして生み出された「ある裏メニュー」とは。 【もち禅代表・服部融快さん】「これは黒毛和牛ロース重です」 【秦令欧奈アナウンサー】「ちょっと待って。お餅は関係ありますか?」 【もち禅代表・服部融快さん】「違うメニューです」 【秦令欧奈アナウンサー】「お餅じゃないんですか?」 お餅屋さんのはずが、黒毛和牛にいくらが乗ったロース重が登場。 【秦令欧奈アナウンサー】「お肉が消えるほど柔らかいです。そこにいくら。高級感で口がパンクしそうです」 この「作戦」が功を奏し、売上は倍以上に。服部さんが「国産のいい車がちょっと買えるかなってぐらい」と表現するほどの利益をもたらしているそうです。 秦アナが「400〜500万円ぐらいですか?」と深掘りしようとしたところ、「ご想像にお任せします」とかわされてしまいました。 ■自転車をこいで靴下が作れる!? 100年企業のV字回復

続いて向かったのは奈良県広陵町。実は奈良県は、靴下の国内生産量のおよそ6割を占める「日本一の靴下の街」です。 来年100周年を迎える靴下工場は、近年の海外安価な品に押されて売上が減少。そこで打ち出した「ある仕掛け」が話題を呼んでいます。 【秦令欧奈アナウンサー】「その自転車が外から見てすごく気になったんですけど、あれはなんですか?」 【創喜・出張耕平社長】「名前がチャリックス。自転車をこいで靴下が作れる体験施設になります」 「チャリックス」では、ベースの白い糸に加え、36色の中から好きな色を3種類選びます。素材はシルク・綿・和紙の糸で、柔らかく通気性にも優れた一足が手作りできます。秦アナは「紫・赤・黄色」を選択。 ペダルをこぐと、目の前のカラフルな糸がぐるぐると機械に吸い込まれていきます。 ■秦アナも大興奮!自分で漕いでつくる世界に一つだけの靴下

【秦令欧奈アナウンサー】「糸入りました!入りました!入りました!狭い穴の中に吸い込まれるように、糸がぐるぐる針に巻き込まれて回っていってます。仕組みは全くわからないんですけど、なんとなく作ってるんだという感覚にはなれます」 しばらくこぎ続けると、機械の下から靴下が姿を現しました。つま先をミシンで縫い合わせれば完成です。 【秦令欧奈アナウンサー】「ちょっと汗ばみました。おー!完成しました!めちゃくちゃいいのができました!いい履き心地。コットンで柔らかくて、かつ和紙とシルクがあるから、全然暑苦しくないですね」 1足目の体験料は約30分で3850円。コロナ禍のオープン当初は年間来場者が2000人ほどでしたが、奈良ブームにも乗り、今では年間7000人に!チャリックスの売り上げは年間約2695万円に上るそうです。 今後の展望を聞くと、「広陵町でソックスパークをやりたい。地場産業について学んで見学いただいたりだとか、体験も含めて、いろんな楽しみをご提供できたら」と出張さんは目を輝かせていました。 飛鳥・藤原の宮都の世界遺産登録、高市総理のサナエブーム、奈良公園のシカ…話題は尽きない奈良県。今どきの奈良の楽しみ方の一つとして考えてみてはいかがでしょうか? (関西テレビ「newsランナー」 2026年9月4日放送)

この記事をシェアする

最新のニュース

関西のニュース一覧