【千葉記録的豪雨】「息ができないぐらいの雨」 全国初のレベル5大雨土砂災害特別警報の千葉・大網白里市 濁った水に囲まれた住宅街「巨大な湖のような光景に」08月14日 16:58
きのう=13日、千葉県で記録的豪雨から全国で初めて『レベル5の大雨土砂災害特別警報』が発表されました。
当時の状況を"息ができないぐらいの雨"と住民は語ります。
広い範囲で浸水被害を受けた大網白里市では、翌朝になっても冠水した状態が続いており、現地から中継した田中良幸リポーターが被害状況を伝えました。
■ タイヤが見えないほどの水位 コンビニ駐車場が「巨大な湖」に
【田中良幸リポーター】「大雨から一夜明けました。現在は青空も一部広がって雨自体は止んではいるのですが、こちら大網白里市に関しては今も相当広い範囲で冠水したままとなっています」
現場のコンビニエンスストアの駐車場では、停車中の複数の車がタイヤの見えないほどの水位に沈んだままになっています。
その奥に広がる田んぼとも水がつながり、茶色く濁った水が住宅地を含む広い範囲を覆い、まるで巨大な湖のような光景が広がっています。
■ 「腰ぐらいまで水がきていた」 深夜の通報が消防に相次ぐ
大網白里市によると、午前2時から3時にかけて、車の上に乗って救助を求める通報や、車で身動きが取れないという通報が消防に相次いだといいます。
【田中リポーター】「すべて救助して、人的被害はなかったということなんですが、外の車だけではなく、市内で住宅の中にいて、60代の男性が低体温症で搬送されるといったこともありました」
中継現場近くでも腰ぐらいまで水がきていたとのことで、水位は少しずつ下がってはいるものの、まだ広範囲で水が残っている状況です。
■ 「レッカー車が引き返した」 水位が高すぎて作業困難
取材では、深夜に現場付近を配達で通りかかったトラックの運転手にも話を聞くことができました。
【田中リポーター】「運転手の方は午前1時半ぐらいに配達のために通ったところ、道路が冠水をしていたので、避難するためにコンビニエンスストアの駐車場に入りました。
しかしそちらの方が水が深くて、マフラーそしてバッテリーもつかってしまい、動けない状態になったということです。」
運転手は午前1時からずっと車内にとどまり続け、正午過ぎにレッカー車が来たものの、水位が高すぎて作業ができず引き返したといいます。
運転手は現在、近くの避難所に避難しているということです。
■ 「息ができないぐらいの雨」ゲリラ豪雨が2、3時間以上続いた
周辺には、飲食店などもありますが、店の中も冠水していて、室外機が完全につかるぐらい高さまで水がきています。
店の人は「仮に水が引いて片付けをしたところで、エアコンの室外機が完全に水に浸かっているため、設備面がどうなってるのか全くわからない。営業再開などといったことに関してはもう全くのめども立たないような状況」と話しました。
【田中リポーター】「周囲の方などに話を聞きますと、『とにかくもう雨の降り方がものすごかった』と。
“ゲリラ雷雨”というと、だいたい30分ぐらい雷が鳴って雨が強い状態を指すと思うが、それが2、3時間以上続いたといいます。
住民の方いわく、『息ができないぐらいの雨の降り方だった』と話されていました」
■ 「ここまでは初めて」 なぜこれほど広範囲に冠水したのか
もともとこの地区は土地が低く、台風の際などに冠水することはあったといいます。しかし地元住民は口をそろえて「ここまでは初めて」と語りました。
気象予報士の片平さんは、水が引きにくい理由をこう分析しました。
【片平 気象予報士】「小さい川、用水路みたいなものがいっぱいあるのですが、高い山が周りにあるような感じではないです。つまり、勾配があまり無いということ。ですから、1回たまった水がなかなか流れていかず、流れていった先の川も、また水が多くてそれが海まで流れていくのに時間がかかる」
■ 1人暮らしの住民「片付けをこれから1人でしなければ」
その結果住宅の浸水被害も深刻になりました。
取材に応じた一軒家の住人は、玄関や廊下の泥をある程度片付けたものの、風呂場にはいまだ泥が残っている状態だと語りました。
【田中リポーター】「話を聞いた住民は、1人で暮らされているということなので、今から1人で片付けなければいけないと、そういった話もされていました。とにかく周辺の皆さん、家の片付けをようやく今始めてらっしゃる、そういった状況になります」
ライフラインについては、午後1時半の時点で、市内の610軒が停電していましたが、現在では電気が復旧しており、水道など他のライフラインへの影響は確認されていないとのことです。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ! 」2026年8月14日放送)