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「京都の夏は人間を豊かにする」 京都の猛暑を楽しく過ごす!大東駿介が学ぶ京都「涼」の知恵 内陸なのに“鱧文化”根付いた理由は「生命力」 うちわのルーツは「軍配」だった 【大東駿介てくてく学】08月08日 10:00

俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。 今回訪れたのは、夏真っ盛りの京都です。 京の夏の風物詩といえば、貴船の川床や鴨川の納涼床が有名ですが、ほかにも京都には猛暑を乗り切る先人たちの知恵と技術がたくさんあります。 【大東駿介さん】「京都の夏は人間を豊かにしてくれる」 髪も切って、涼しげな浴衣姿で登場した大東さんが、五感で味わう「涼」を探して街を歩きました。 ■京都の“涼”な夏の過ごし方を調査

早速、大東さんは「京都の人たちがどうやって涼を取っているのか」街で調査を開始しました。 最初に声をかけた女性の答えは「夜の冷たいビール」。 大東さんは笑いながら、「全国共通の涼ですよ!」と相槌を打ちました。 続いて立ち寄ったお店では、店先に堂々と座る看板猫の17歳「シロちゃん」がお出迎え。癒やされつつ、店主に京都の夏の過ごし方を尋ねました。 すると「昔はもう全部、(座敷を)籐むしろに替えていた」という答えが返ってきました。 籐という素材で編んだ敷物「籐むしろ」は、湿気を吸収してくれて見た目も爽やか。「籐むしろ」の上を歩いてもひんやりするのだそうです。さらに建具もガラス戸から風通しの良い素材のものに替えるといいます。 【大東駿介さん】「京都の夏のあるあるですか?」 【店主】「もう、それはどこでもあると思います」 【大東駿介さん】「知らんかった!それはほんまに“涼”やわ」 ■大正創業の老舗和菓子店でいただく「かき氷」

次に大東さんが立ち寄ったのは、大正時代から続く和菓子の老舗「二條若狭屋 寺町店」。 喫茶スペースが併設されており、一年を通して提供されるかき氷が評判のお店です。 若い世代にも和菓子を楽しんでほしいという思いで、かき氷を一年中提供しているのだそうです。 おいしさの秘密は、京都三名水「染井の水」と同じ水源の井戸水を数日かけて製氷した自家製の氷です。 一番人気のかき氷は「彩雲」。赤しそ、練乳ミルク、べっこう飴、キウイ、オレンジの5種類のシロップを好きなだけかけて楽しめます。 赤しそをかけてみると…。 【大東駿介さん】「めちゃくちゃ“しそ”!甘みは優しく、爽やかなんですけども、抜けがいい。絶妙な“涼”ですね」 ■氷に憧れた庶民の知恵から生まれた「水無月」

京都ならではの涼は、古くから和菓子にも受け継がれています。 かつて京都の北山にあった氷室では、地下に氷が貯蔵され、夏になると「御所」まで運ばれて貴族が暑気払いとして食べていました。 しかし庶民にはとても手が届かない貴重品でした。 そこで氷に憧れた庶民が知恵を絞って作ったのが、京都発祥の和菓子「水無月」だったと言われています。 【大東駿介さん】「この1つで、京都の“涼”が語られてるわけだ。和菓子ってすごいよな」 ■飾って涼む「京うちわ」

続いて大東さんが訪れたのは、1689年創業の京うちわ専門店「阿以波(あいば)」。 10代目の饗庭(あいば)長兵衛さんが、江戸時代に生まれた「京うちわ」の伝統を継承しています。 京うちわの特徴は、頭と把手(とって)を別々に作って後から接合するセパレート構造です。 店内にはまるで格子窓のような風情を醸し出す「透かしうちわ」が並びます。仰ぐためではなく、飾って見るためのうちわです。 【大東駿介さん】「うちわなんて、風起こしてナンボやと思ってた!抜け感が涼やかですね」 饗庭さんは「最近は一年中快適な生活を手に入れられたので、暮らしの中に季節感を入れるのをふっと忘れちゃう。これなら、置いとけば済みますから」と、インテリアとしての魅力を語りました。 ■うちわは「軍配」がルーツ

うちわのルーツは「軍配」で、御所で使われた「御所うちわ」が京うちわの原型なのだそうです。 店で保管されている、徳川家康が所用したとされる貴重な軍配も見せてもらいました。 【大東駿介さん】「人間の五感を用いてどれだけ楽しむかということは、この美が象徴してますよね」 【饗庭長兵衛さん】「京都は盆地ですので、夏は暑いし冬は寒いし。こういう環境だから何か工夫をしたくなるんでしょうね」 【大東駿介さん】「感じることの重要性をこの夏に感じさせてもらったな」 ■内陸の京都になぜ鱧文化が?

四条河原町へ移動した大東さん。 京都の涼といえば鱧(はも)料理ですが、海から離れた内陸盆地になぜ鱧文化が根付いたのでしょうか? 昭和9年(1934年)創業の京料理の名店「三栄」の3代目店主・清水敏夫さんに話を聞いてみました。 昔はブリキの缶に海水を入れ、魚を生きたまま京都まで汽車で運んでいましたが、夏場は水温が上がって多くの魚が死んでしまったといいます。 ところが鱧だけは生命力が強く、無事に届いたのだといいます。 さらに京都の料理人たちは競うように骨切りの技術を磨き、鱧料理が進化。 こうして京都の夏に欠かせない風物詩として鱧文化が根付きました。 ■骨切りの妙技が光る「鱧づくし」に感動

三栄では1万円以下で食べられる鱧料理のコースが人気メニューです。 大東さんは清水さんの骨切りの実演を見学しました。 鱧の骨切りの腕前は、皮面を見れば分かるといいます。 細かく筋が入っているのに皮はどこも切れていないのが一流の証です。 コースは、涼やかな鱧落としに、ふわふわの鱧天ぷら、鱧の骨から取った特製出汁で味わう鱧しゃぶと、さまざまな調理法で鱧づくしを堪能。 中でも大東さんが感動したのは締めの「鱧小袖寿司」。 【大東駿介さん】「めちゃくちゃ美味しい!この肉厚の感じと、ふわっふわの食感。骨切りしたからこそのザクザクした食感。山椒が効いててたまらん!」 最後に大東さんはこう語りました。 【大東駿介さん】「ただ暑さから逃れるということに、人として寂しさを感じていた昨今。一つの答えが京都の夏にあった。京都が育んだ伝統と向き合う。そういうことを生活で忘れちゃいけないなと感じました」 (関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年7月30日放送)

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