【現場報告】「農家だから離れられない」“広域避難”の現実的な壁 「震度7」観測の熊本県氷川町から 防災の専門家「いまやるべきは現状撮影・火災予防・防水予防・広域避難」07月30日 20:27
28日、熊本県で最大震度7を観測した地震。
熊本県は30日、死者が34人にのぼったと明らかにしました。
関西テレビ「newsランナー」では、震度7を観測した氷川町から吉原功兼アナウンサーが中継で被災者の声を伝えました。
さらに、防災の専門家が、被災地で今やるべき4つの“対策”を伝えました。
■全壊は100戸以上…甚大な被害
熊本県の中心部から車で1時間ほどの距離にある氷川町。
のどかな田んぼが広がる先には、倒壊した住宅がみられます。
【吉原功兼アナウンサー】「このような住宅がほかにもたくさんあります。低層階部分が潰れています。建物の中も道の半分ほどにまで広がって散乱している状況です」
氷川町の30日午前時点でのは避難者181人、住宅全壊100戸以上、停電3190戸、断水1万500戸となっています。
■いまやっておくべき4つのこと
取材をしていると、建物は倒壊していないものの、部屋の中が散乱しているうえに、停電していてクーラーもつけられないため、部屋の中で過ごせないという人もいたということです。
熱中症リスクもある猛暑の中で避難を迫られている状況。
いまやっておくべき4つのことを、京都大学・巨大災害研究センターの中野元太准教授が解説しました。
・被害状況の写真を撮影する
・離れる際はブレーカーやコンセントを確認し、通電火災を予防する
・家の防水対策をする
・貴重品と思い出の品を持って、広域避難をして安全確保をする
■「農家だから離れられない」広域避難の現実的な壁
「広域避難」とは大災害時に、住民が住んでいる自治体の外に生活の拠点を移す避難のことです。
しかし、「広域避難」という選択肢を取れない住民が多くいる現状があるといいます。
吉原アナウンサーが取材した氷川町周辺には」農家が多く、「作物に水をあげなければならない」「肥料をやらなければならない」「離れたら仕事が成り立たなくなる」という声が相次いだそうです。
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏も「仕事との両立は本当に難しい」としました。
そのうえで、「仕事と関係ない人はできる限り避難してほしい。どうしても仕事のある人のために、専用の避難所をもっときちんと整備していくべきだ」と提言しました。
(関西テレビ「newsランナー」2026年7月30日放送)