熊本地震から3日目 各地の被害情報 イオンモール“爆発”で6人死亡 “震度7”の宇城市1万8000戸断水 八代市ではテント泊の住民も07月30日 18:21
2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震から3日目。最大震度7という激しい揺れが九州各地を直撃し、被災地では建物の倒壊、断水、そして記録的な暑さという三重苦が、被災者を追い詰めています。
関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」現地リポートをもとに、各地の状況をまとめます。
■突然隆起した道路 九州自動車道でトラックが停止
地震の激しさを物語る映像が、広く注目を集めています。
九州自動車道を走行中のドライブレコーダーが捉えた映像には、突然隆起した道路にトラックが乗り上げ、その場に停止する瞬間が記録されていました。
瞬時に、路面が大きく盛り上がる。それがこの地震の衝撃の大きさを端的に示しています。
地震発生から3日目となった7月30日には、広い範囲で被害の全貌が明らかになりつつあります。
■「前回も車中泊でした、1カ月ぐらい」 八代市の車中泊でペットと夜を越える
八代市内の避難所では、車の中で夜を過ごす人たちの姿が見られました。
ある親子は、ペットを連れているため避難所に入ることができず、やむなく車中泊を続けているといいます。さらに、自宅が危険と判断され、倒壊の恐れがあるとのことでした。
【車中泊する親子】「前回(2016年の地震)も車中泊でした。1カ月ぐらい」
10年前の教訓から、水や食料の備蓄は欠かさなかったと話す親子。しかし、想定外だったのが7月という季節の"暑さ"でした。
冷却スプレーをタオルに吹きかけ、首に巻くことで何とか暑さをしのいでいるといいます。
29日の夜には最大震度5弱の揺れが再び熊本を襲い、30日には熱中症警戒アラートも発表されました。
■「トイレの分が足りない」 宇城市で約1万8000戸が断水
断水の深刻さも際立っています。
宇城市では、およそ1万8000戸が断水しており、給水所だけでは水が足りない状態が続いています。
近隣の住民が用水路へ水を汲みに訪れる光景が広がっていました。
【近隣住民】「トイレの分は足りないので。お風呂シャワーを浴びせてあげられないので汚くなると、子供たちは周りからも見られるから」
ある住民はそう語り、せめてエアコンをつけてあげたいと、電気のない現状への苦しさを打ち明けました。
子どもたちへの影響を案じる声が、断水の問題の深さを物語っています。
■地域医療を支えた整形外科が診療停止
最大震度7を観測した氷川町では、30年以上にわたって地域医療を支えてきた整形外科が、地震の被害により診療の再開の目途が立っていない状況です。
院内は医療器具が散乱したままで、重いエコー機器はどかすことも難しい状態でした。
【上村整形外科】「うちにかかっている患者さんは治療してあげたい。簡単な処置はここでできないかと思うけど、なかなか難しい」
地域の患者を思いながらも、再開への道が見えない医師の言葉には、無力感と使命感が入り混じっていました。
■「テントのベッドで寝てます」八代市の住民
最大震度6強を観測した八代市でも、甚大な被害が出ています。
ある住民は、建物こそ大丈夫だったものの、家の中は「ぐちゃぐちゃ」の状態で、今は母親たちは車中泊、自分たちはテントで眠っているといいます。
【八代市民】「(LINEの)通知は見れるんですけど送れないし、入ってくるのも見れない」
離れた地にいる息子たちと連絡が取れず、LINEの通知だけが届く状態が続いているとのことでした。
家族総出で暑さ対策をしながら片付けを進める中、電池式の照明が頼りです。
断水している中ですが、井戸水を引くことができている家もあり、近所の人に水をわけているということです。
【八代市民】「炎天下の中、給水所まで行くのが大変なので。ここなら近くなので、車で来て積んで、持って帰ってもらうことできるので」
被災地での助け合いの様子がうかがえます。
■イオンモール熊本でガス爆発、6人死亡
被害の中でも特に衝撃的だったのが、「イオンモール熊本」での爆発です。
地震が発生したのは28日午後4時27分ごろ。夏休みということもあり、当時店内にはおよそ3000人の客がいました。
従業員が速やかに誘導を行い、午後5時ごろには客の避難が完了。
従業員およそ1500人も退避しましたが、その後の午後5時50分ごろ、爆発が発生しました。
駐車場に停車していたタクシーのドライブレコーダーには、建物の破片が勢いよく飛び散る瞬間が記録されています。
爆風はおよそ80メートル離れた場所に停まっていたトラックの荷台に穴を開け、ガレキは120メートル先まで飛散していたことが確認されました。
警察庁が公開した内部映像では、足元がガレキで埋め尽くされ、天井の隙間から空が見える状態となっていました。
アルバイト従業員は、避難中に「ちょっとだけ変な臭いがする」と感じたと証言。ガスのような臭いが漂っていたといいます。
29日に会見を開いたイオンの吉田昭夫社長は、「尊い命を失われた方々がおられる事態を招きましたこと、大変重く受け止めております」と述べ、遺族への謝罪の言葉を繰り返しました。
熊本県によると、この爆発により6人が死亡、1人が心肺停止の状態だということです。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月30日放送)