「定期預金をまとめる」などと説明し7827万円着服 30代の元支店職員を懲戒解雇 5年近くにわたり顧客口座を無断で解約 きのくに信用金庫が謝罪し再発防止へ 和歌山県07月30日 13:50
■5年近く「無断解約」を繰り返し7827万円を着服
和歌山県の「きのくに信用金庫」で、元職員が顧客の定期預金を無断で解約し、およそ7800万円を着服していたことが分かりました。
不祥事を起こしたのは湯浅支店に勤務していた営業担当の30代の元男性職員で、きのくに信用金庫によると元職員は令和3年8月から令和8年4月までの間、顧客の定期預金を無断で解約し、解約金を着服していたということです。
被害額は7827万円(27件、34口座)にのぼり、被害を受けたのは40代から90代までの14人・10世帯に及ぶということです。
■ 顧客の署名・押印を悪用… 支店は不正見抜けず
元職員は、「複数ある定期預金を1つ、あるいは数口座にまとめる」などと説明して預金証書を預かりました。
そして、そのうちの一部を無断で解約して解約金を着服したり、定期預金の書き換えの際に、預金証書を持ち去って無断解約して着服していたということです。
いずれも払戻請求書には、顧客本人が署名・押印していたため、事務手続きを行った支店では着服に気付かなかったとしています。
■元職員を懲戒解雇 理事長が謝罪「深く反省」
事件は5月15日に発覚し、きのくに信用金庫は7月21日に元職員を懲戒解雇するとともに、警察に被害届を提出しました。
被害を受けた顧客については、解約前の状態に預金を回復したということです。
きのくに信用金庫の田谷 節朗理事長は「このような事態を招いたことを深く反省している。お客さま及び関係者、地域のみなさまに多大な迷惑を心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とした上で、法令遵守や内部管理態勢の充実強化に努め、信頼回復に取り組むとしています。