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「将来的に大きな地震があるんじゃないかと危惧はされていた」熊本で最大震度7 “割れ残り”とはなにか 東大地震研究所の専門家が解説 熊本以外にもある脅威07月29日 21:14

熊本県で最大震度7を観測した地震。 地震発生から1時間後には熊本・嘉島町の「イオンモール熊本」で爆発事故が起き、広範囲にわたる被害が確認されています。 関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、地震や火山活動に伴う地殻変動を研究する東京大学地震研究所の青木陽介准教授が、今回の地震が起きた背景や今後のリスクについて詳しく解説しました。 ■「断層運動が地上に露出した」 熊本各地で確認された地割れの正体

熊本県八代市では、田んぼを切り裂くように大きな亀裂が走り、舗装されたコンクリートの地面や畑を越え、高速道路にまで及びました。 橋脚の土台が地面から露出し、高速道路が上下にずれるという異様な光景が広がっています。 この地割れについて、青木准教授は次のように説明しました。 【青木陽介准教授】「今回の地震は、断層を挟んで2つのブロックが横に水平にずれる"横ずれ断層"だったので、この地割れのつながりは、その断層の一部分であったと考えられます。何が起こってるかというのは、断層運動が地上に露出したということ」 ■「10年前から危惧されていた」 2016年熊本地震との深い関係

なぜ熊本でこれほど大きな地震が繰り返し起きたのか。 青木准教授は、10年前の熊本地震(2016年)との関連性について「あると考えています」と指摘しました。 当時の地震で“力”が解放された布田川(ふたがわ)断層の周辺では、破壊されなかった部分にかえってひずみが蓄積されていたといいます。 【青木陽介准教授】「前回の地震では破壊されなかった周りの部分、今回地震が起きた所とかはかえって力が溜まっていて、将来的に大きな地震があるんじゃないかと危惧はされていた」 報道で使われる"割れ残り"という言葉は、専門家の間では当時からすでに共有されていた概念でした。 【青木陽介准教授】「2016年の熊本地震の直後から、今回の日奈久(ひなぐ)断層のあたりは、いわゆる"割れ残り"ということで、いつか大きな地震が来るんじゃないかと我々認識してました」 ■東日本大震災や能登でも同じ懸念が "割れ残り"は全国的なリスク

"割れ残り"のリスクがある断層は熊本だけにとどまりません。 青木准教授によると、東日本大震災の場合も北側にあたる岩手沖や青森沖で割れ残りが生じており、この数カ月で規模の大きな地震が発生しているのは、その表れだと指摘しました。 「割れたけど表れなかった部分ということになってます」と述べ、能登地震についても同様の懸念があるとしました。 ■「いつかが分からない」 日奈久断層の南側、海底にも活断層

今回の地震が起きた日奈久断層は有明海へと延びており、それとは別に海底部分にも活断層が存在します。 青木准教授は今後のリスクについてこう語りました。 【青木陽介准教授】「海のところにも活断層があります。ぐちゃぐちゃってなっているこのあたりというのが、今度大きな地震というのが危惧されます」 問題は"いつ"起きるかが分からない点です。 【青木陽介准教授】「本当にすぐ起きてしまうときもありますし、10年後、100年後っていうときもあります。1つの活断層の活動周期は1000年とか1万年とか、そういう感じですので」 活断層の存在は広く認識されながらも、"割れ残り"がいつ動き出すかを予測する手段は現時点では存在しません。 (関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月29日放送)

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