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「脱ハンコで売上3割減…」老舗ハンコ屋が始めた“どら焼き屋” 弁当屋が「利益の出ない」駄菓子屋を運営する理由は“子供の笑顔” 関西の「二刀流・三刀流」ビジネスに密着07月26日 11:00

今月10日、東京・麻布台に話題のお店がオープンしました。ファミリーマート初の旗艦店「FAMIMA PARK AZABUDAI」です。 一見すると広々とした普通のコンビニですが、店内はまるでポップアップストアのようなウェア売り場があり、試着室まで完備。さらにはコーディネートを提案するタッチパネルまで置かれています。 本業のコンビニ事業に加え、新たなファッション事業にも乗り出したファミリーマート。 そんな「二刀流ビジネス」の調査に乗り出したのが…自身も二刀流の田中友梨奈アナウンサー。 【田中アナ】「アナウンサーとシンガーソングライターの二刀流です!」 なんと、自費でミュージックビデオまで制作しているそうです。 ■「ハンコ屋×和菓子」の“二刀流”ビジネス

そんな二刀流・田中アナが向かったのは、まず京都です。 明治45年創業、100年以上の歴史を誇るハンコの老舗「京都インバン」。実印や銀行印など、さまざまなハンコを取り扱ってきた由緒あるお店です。 ところが店内に入ると、最初に目に飛び込んでくるのはハンコではなく、おいしそうなどら焼き。その種類はなんと20種類以上もあります。 ■政府の「押印義務廃止」方針の表明でで“はんこ”の売り上げが30%減

なぜハンコ屋にどら焼きが? 会長の松原さんがその経緯を打ち明けてくれました。 【京都インバン 取締役会長 松原常夫さん】「ある大臣がハンコはいらないって突拍子もないことを言い出したので、それが堪えて30%は売り上げが減った。非常に泣きそうな話なんですけど、何かに変わっていくのが必要かなと」 脱ハンコ政策の波をもろに受けたのです。河野太郎元行政改革担当大臣による「押印義務の99.247%は廃止、または廃止の方向で検討」という発言は、老舗ハンコ店には相当な痛手でした。 ■どら焼きに着目のワケは「ハンコと“共通点”持つ」

「脱ハンコ」の波で売り上げが3割減というのは、まさにおっカネ~事態。そこで目を付けたのが、ハンコと「ある共通点」を持つどら焼きでした。 【京都インバン 取締役会長 松原常夫さん】「どら焼きには上に焼き印があるんです。印っていうのに惹かれましてね。焼き印があるのが一つのきっかけ」 田中アナが一番の売れ筋の王道どら焼きをいただくことに。 【田中アナ】「生地もっちもち。つぶあんも嬉しい。甘さがあまったるくないので食べ応えがあるけどパクパクっといっちゃいますね。結構新食感かもしれないです」 ■1日の売り上げが平均7万円、年間でおよそ2000万円を売り上げる事業に成長

最初はお客さんからの驚きの声もあったそうです。 【京都インバン 取締役会長 松原常夫さん】「『お前のところがなんでどら焼きなんや』っていうお客さんが多かったですね。売り上げに貢献していただいているお客さんが多いので、祇園祭の時に1日に1000個作って完売したのが一番最高ですね」 今では1日の売り上げが平均7万円、年間でおよそ2000万円を売り上げる事業にまで成長しました。 暑い夏には、もなかの上にあんこ、バニラアイス、モンブランが乗った夏限定商品も登場。常連さんの中には1万円分のどらやきをまとめて買っていく方もいるとか。 ■宅配専門のお弁当屋さんの“二刀流”ビジネスとは

次に田中アナが向かったのは神戸市。JR神戸駅からバスで10分ほどの場所にあるお弁当屋さんです。 店内を見渡すとお弁当が売られている様子はありません。オーナーの小西さんが事情を説明してくれました。 【ばる~ん店主・小西さん】「もともとは店内で食べてたんですけど、宅配のお弁当が忙しくなったのでいまは宅配専門になっています。ほとんどがイベントとか。イベントのスタッフさん。会社の会議用がほとんどです」 ■「消費税0」子供にやさしい駄菓子屋さん

その「二刀流」の正体とは、なんとお弁当屋さんに隣接した駄菓子屋さんです。 【ばる~ん店主・小西さん】「この辺に駄菓子屋さん全部なくなってしまったから、私しよかなと思って」 【田中アナ】「なんか懐かしい。夢のような」 さらに、子供たちへの優しい配慮も。 【ばる~ん店主・小西さん】「消費税をいただかない。100円だったら、ここから消費税プラスしていったら子供たちが計算できなくなるから」 ■たこ焼きは5個でなんと120円! 「利益なし」でも駄菓子屋を運営している理由

店内で焼くたこ焼きは子供用が5個120円。大人でも10個250円という驚きの価格です。 【田中アナ】「利益ってあります?」 【ばる~ん店主・小西美雪さん】「ないですよ利益は。なにもかも値上がりしてるので、これで利益はまず出ないです」 本業の宅配弁当の売り上げで、利益がほとんど出ない駄菓子屋を運営している理由は… 子供たちの笑顔だと小西さんは言います。 【ばる~ん店主・小西さん】「子供さんがね、みんな寄ってきてもらって『おいしい~』とか『またあしたも来るよ』って言ってくれるだけでね覚悟が決まるんです」 小西さんのお店になんと「週10回」来ているという小学生もいました。 ■さらにカフェも運営する“三刀流”

そして取材を進めると、さらに驚きの事実が判明! 【ばる~ん店主・小西さん】「また別に喫茶店もしてるんです」 【田中アナ】「三刀流?いっぱいされてますね」 駄菓子屋の隣のカフェ「ばる~ん」は、地域のシニア世代が「週に2〜3回訪れる」という憩いの場。コーヒー付きのモーニングが550円と、こちらもリーズナブルです。 小西さんが“三刀流”ビジネスを展開する理由は、実はとても現実的なものでした。 【ばる~ん店主・小西さん】「万が一、このお弁当屋さんがなくなることがあったり、私が出来なくなったときのために、次の商売考えようかなと。 (働く場所を)残しておくためにね。人のためにすることによって自分に戻ってくるでしょ。あとはどうみんなが生活できていくか考えるだけやね」 あなたの近所にも、実は「二刀流」「三刀流」で地域を支えるお店があるかもしれません。 (関西テレビ「newsランナー」 2026年7月24日放送)

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