住宅街の真ん中で不発弾見つかる アメリカ製“1トン爆弾”「爆発リスクはある」と専門家 50年前にも不発弾発見 “疎開先”だった箕面市でなぜ?07月22日 18:51
大阪府箕面市で住宅の建設工事現場で戦時中に投下されたとみられる不発弾が見つかりました。
不発弾が見つかったのは阪急箕面駅から300メートルほどの場所。17日に住宅の建設現場で、工事関係者によって土の中から発見されました。
金属製とみられ、円柱状で全長180センチ、直径60センチの通称「1トン爆弾」と呼ばれるアメリカ製の爆弾で、太平洋戦争で使用されたものとみられます。
■「よっぽどの衝撃を与えない限り爆発することはない」と箕面市長
22日午前11時に会見を開いた大阪府箕面市の原田亮市長。
【箕面市・原田亮市長】「不発弾を発見しました。よっぽどの衝撃を与えない限り爆発することはない」
■住宅街にアメリカ製の「1トン爆弾」 自衛隊が「防火シート」などで安全対策実施
21日に現場を取材した際には不発弾の形状などを入念にチェックしている自衛隊員の姿が確認できました。
不発弾は、起爆装置となる信管が付いた状態ですが、直ちに爆発する恐れはないといい、陸上自衛隊が「防火シート」で包むなどの安全対策を施しました。
突然の不発弾発見に近くに住む人は「そんな話は今までに聞いたことないので、びっくりよね」と、また近隣で働く人は「心配ではあります。幼稚園バスとかも通ってる所なんで」と驚きや不安を口にします。
■全国で相次いで見つかる不発弾 宮崎では“爆発” 大阪では900世帯が避難することに…
戦時中の不発弾は過去にも度々見つかっています。
おととし、宮崎空港では、滑走路脇の誘導路に埋まっていた不発弾が爆発。
飛行機が通過したわずか1分後のことでした。けが人はでなかったものの空港は丸一日離着陸が見合されることに。
さらに、4年前には、吹田市のマンション建設現場でも発見。
自衛隊による撤去が行われましたが一時、900世帯以上が避難、JRも運転を取りやめる事態に。
■“疎開先”だった箕面でなぜ…戦時中に飛行機の関連のもの隠していた?
大阪空襲の際も疎開先だったという箕面市でなぜ不発弾が発見されたのか。
実は、今回の発見現場の近くでは50年前にも不発弾が発見されていました。
当時を知る住民に話を聞くことができました。
【当時を知る住民(82)】「その当時はこのエリアの人はみんな避難して、もちろん電車も止まりましたしすごいパニックというか大変な状況でした」
(Q:戦時中、大阪空襲みたいに火事なったとかそういうのは?)
【当時を知る住民(82)】「ないですね。ここはそんな空襲受けたとかは聞いたことない。長老、親父から聞いた話なんですけど、飛行機の部品をつくっているか、飛行機の関連のものを隠してるような話を聞いたもんですので、その関係で爆弾落としに来たというのは真実味があるんじゃないかなと思ってます」
箕面市立郷土資料館の調査によると、市内の防空壕には戦闘機が隠されていたとみられていて、箕面市も調査を進めています。
■爆発や避難実施の可能性は? 専門家が指摘「爆発リスクはある」
住宅地の真ん中で見つかった不発弾の脅威とは。
防災や危機管理に詳しい関西大学社会安全学部・永田尚三教授は「1トン爆弾なので、通常の不発弾に比べてやや大きい」と説明します。
そして爆発する可能性については「経年劣化なので、ケースバイケース。爆発するリスクは当然あるので、最大限危険視して対応することが重要」と指摘します。
そして、処理となれば、近隣住民の一時避難も余儀なくされますが、簡単ではないと指摘します。
【関西大学社会安全学部 永田尚三教授】「かなり(箕面市の)中心地。避難になる可能性高い。(行政が)慣れていない、発生頻度が低い話なので、自分はどうしても避難したくない人もいる。
いろんな事情で強制力のある避難指示を出すことができるようになっている。説得や周知、自治体がまずしないといけない非常に重要な仕事」
処理の日程はまだ決まっていませんが、市は今後、周囲に防護壁を設置したうえで、不発弾の処理を行う予定です。
■処理の日程は未定 “避難範囲”は…半径500メートルなら4900人以上が対象に
箕面市によると、避難の範囲を半径300メートルとした場合、およそ914世帯、1770人が対象で、駅や小学校も範囲内に。
さらに、自衛隊が推奨する半径500メートルとするとおよそ2594世帯、4930人が避難の対象となる見込みです。
処理の当日には、電車や航空機の飛行にも規制がかかるとみられていて、市は慎重に協議をすすめていく方針です。