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【独白】兵庫県告発文書問題・告発の元県民局長の死から2年 元同僚男性が語る実状 斎藤知事の対応は「幼児性の表れ」 「適切・適正・適法だった」と繰り返す知事に「行政の世界ではあり得ない」07月21日 12:48

兵庫県で告発文書問題の混乱が収まらない。文書を作成した元県民局長の死亡から2年、同僚だった男性が匿名で取材に応じた。元県民局長に対して「お悔やみの言葉」を繰り返す斎藤知事に、強い言葉で怒りをにじませる。 兵庫県・斎藤元彦知事の7つの疑惑をまとめた告発文書が明るみに出たのは2024年3月だった。斎藤知事はすぐに“告発者”探しを指示。文書を作成した西播磨県民局長(当時)について記者会見の場で「公務員失格」と批判した。 知事側近は元県民局長の私的情報を漏えいして回った。元県民局長は「一死をもって抗議する」との言葉を残し、自ら命を絶った。同年7月7日のことである。 その後、第三者委員会が斎藤知事の疑惑のうち、パワハラ行為を16件中10件で認定したほか、告発者探しについては「違法であり極めて不当」とする報告書をまとめた。 ■元同僚が語る実状 「第三者委の意義がなくなってしまう」

【筆者】どういう気持ちで、この2年間を過ごしましたか。 【元同僚】「知事の周りの“取り巻き”がいなくなって良くなった部分もありますが、知事自身が当初よりもひどい状態になっていて、それが県政に影響を与え続けている。非常に残念で、忸怩たる思いはあります」 【筆者】第三者委員会から、「公益通報者保護法違反」と断定をする形の結論が出ましたが、斎藤知事は受け入れていません。 【元同僚】「行政の世界ではあり得ないですよね。自分たちでは客観的な判断ができないことについて第三者の意見を求める、当時はそういう趣旨で設置されたものです。 そこから出たものに従わないとか、受け入れないというのはあり得ない。第三者委員会を設置する意義がなくなってしまいます」 ■「知事本人が変わるしかないが、おそらく無理でしょう」 元県民局長の私的情報については荒唐無稽なデマも流れ、誹謗中傷が遺族をも苦しめ続けた。県民らに給与返還訴訟まで起こされ、遺族は長期化を避けるために返納。その際に「そっとしておいてほしい」と、遺族取材の自粛を求める文書を出している。 この文書を理由に、「遺族が“そっとしておいて”と言っているだろう」と、遺族取材ではなく、斎藤知事の報道そのものを封じようとする人物も現れた。 【筆者】「元県民局長の死を利用して、知事を叩き続けている」と主張をしている人たちもいますが、どう思いますか。 【元同僚】「“利用”しているのではなくて、当たり前のこととして主張しているだけであって。 斎藤知事は“お悔やみ”という言葉を繰り返し、未だに心にもなく口にしますけれども、謝罪は一切していません。謝罪がなぜ必要かというと、公益通報者保護法違反をして、記者会見で『公務員失格』と断じる“公開パワハラ”までしたのは明らかなわけですから」 【筆者】遺族への攻撃が止まらない。斎藤知事が止めれば人権配慮のアピールもできるのに、絶対にしないのが不思議です。 【元同僚】「(斎藤知事は)元局長も竹内英明元県議(昨年1月他界)も、自分に歯向かうというか、指摘してくるのが許せないんでしょう。子供ですから。 幼児性の表れじゃないかと思います。良くなる方法というのは、知事本人が変わるしかないけど、おそらく無理でしょう」 ■知事が掲げる「風通しのいい職場」 その内部は…

第三者委員会に「職員とのコミュニケーション不足」を指摘された斎藤知事は、「風通しの良い職場づくりが私の責任の取り方」と語ってきた。 今、県庁にいる職員たちは、斎藤知事のことをどう思っているのだろうか。 【筆者】知事に従おうという職員は増えていますか? 【元同僚】「やはり“従わざるを得ない”、もしくは“従う方が自分にとって有利だ”と思う職員も一定数いると思います。けれど逆もあって、“そういう兵庫県では勤めていけない”と思う職員も増えていっているのも、一定あるかと思います」 【筆者】職員のモチベーションはどうですか。 【元同僚】「正直、今の知事は、ご本人が関心のあることにはある程度、力を入れますけど、それ以外はほとんど入れない。県の事業って表に出るものばかりじゃなく、基礎的な部分の仕事が多いんです。 知事がそこに関心がないと、職員がいくら頑張っても評価されない。 非常に、非常に可能性が低いというか、ゼロなんでしょうけれど、やはり知事自身に考えを変えていただかないと。知事としての本来の向き合い方といいますか。今のままだと、なかなか難しいんじゃないかと思います」 ■元同僚「公務員である以上、県民を向いて仕事をしないといけない」 元同僚の男性は斎藤知事について、「行政マンとしても政治家としても、決して優秀でない。評価に値しない」と語る。 では、後輩にあたる県職員たちには、どんな思いを持っているのだろうか。 【筆者】後輩に「今後こうしていこう」と、声をかけるとすれば、どうですか。 【元同僚】「“知事が言っているから”で仕事するのではなく、おかしいことであれば“おかしい”と声を上げてほしいと思います。 やっぱり県職員、公務員であるからには、県民を向いて仕事をしないといけない。 何かおかしいことをしないといけなくなったら、自分の身を守るためにも、そこは一線を越えないようにしてほしいな、と思います」 ■文書問題で激変した県庁 職員からは様々な声

私自身は斎藤県政の最初の半年を取材した後、3年半のブランクを経て、再び兵庫県庁の取材をしている。告発文書問題の「前」と「後」を見ているわけだが、県庁の空気がまるで違うことに驚いた。 もちろん、元県民局長の同僚だった男性とは違う意見の職員もいる。ある取材で話した職員は、斎藤知事の肝いり政策を高く評価し、知事を批判する県民を指して「アンチの連中が…」という言葉を何度も口にした。 同じような考えの職員は他にもいるのだろう。取材を受けてくれた元県民局長の同僚だった男性は、「(庁内で)知事の話題は、なかなか言い出せない雰囲気がある」と話していた。 斎藤知事が目指しているという「風通しの良い職場」とはこのような県庁のことを指しているのだろうか。 (関西テレビ報道センター神戸支局長 鈴木祐輔)

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