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「本当はやったんだろう。しょうじきに言え」16歳少女が勾留ノートに記録した「自白の強要」 食事をとることができず飢餓状態になり死亡 ここまできた「人質司法」の実態 母親が国などに賠償求める06月17日 22:00

写真に写る16歳の女性。痩せてしまっていますが、その理由は暴行の嫌疑をかけられて18日間に渡って捜査当局に身柄を拘束された精神的ショックを受けたためだとされます。 女性はその後、低栄養状態となって死亡し、遺族は、「違法な捜査で命を落とした」として、国と兵庫県を訴えました。 【るなさん(仮名)の母親】「変わり果てた姿となり、娘は命を落としました。教えてほしいです。娘に何が起きて、なぜ逮捕され、勾留され、なぜ命を落とすことになったのか」 16歳の娘・るなさん(仮名)を亡くした母親は、17日、会見を開きました。兵庫県警と検察が行った「違法な捜査」が原因で娘が死亡したと、涙ながらに訴えました。 ■突如、暴行の疑いで逮捕されたるなさん

るなさんはなぜ、わずか16年で生涯を終えることになったのか。 遺族は、この経緯を知ってほしいと亡くなる直前のありのままの姿を公開しました。 家族で経営していた、兵庫県内の障害者支援施設で働いていたるなさん。家の手伝いだけではなく、一生の仕事にしたいと障害者支援に関する資格も取りました。 【るなさんの母親】「彼女は障害のある子たちが大好きで、あの子たち(利用者)がいるときの彼女が一番キラキラしてました」 しかし、その日常はある日を境に一変しました。去年2月、施設で開かれたバレンタインデーのイベント。重度の知的障害がある利用者の女性が、別の利用者に噛みつこうとしたため、るなさんと男性スタッフが止めに入りました。 このとき、女性のあごに触れたことが、「虐待ではないか」と参加者の1人から役所に相談があり、2人は4カ月後、突如、暴行の疑いで逮捕されたのです。 【るなさんの母親】「『暴行疑いがあるので逮捕状が出てます』という話でしたので、急いでこちら(施設)に来たら、もういなかったんです。娘は連れて行かれた後でして」 ■「私は本当にやっていません」次第に食事をとることができなくなったるなさん

無実を訴えるるなさんに対し、捜査機関は、弁護士以外の外部との面会や手紙などを一切許さない「接見禁止」を請求し、自白を迫ったといいます。 るなさんが留置場で綴ったノートには… 【るなさんが留置場で書いたノートより】「あごをすうかいたたいたかきかれました。本当はやったんだろう しょうじきに言えなど」「私は本当にやっていません」 孤立した状況の中で続いた取り調べは、るなさんの心身を蝕み、次第に食事をとることができなくなりました。自由を奪われたことによる「拘禁反応」とみられます。 ■るなさんのノートには、いくつも涙で滲んだ痕が…

弁護人は、家族が面会できるよう「接見禁止」の一部解除を求めましたが、裁判所は認めず、さらにその後、二度にわたり勾留は延長されたのです。 【取調官(取り調べノートより)】「今言ったら楽になるぞ」「別に施設を潰したいわけじゃないねんお母さんこまらすな」 【るなさんが留置場で書いたノートより】「何にもしてないのにこんなんになるんですか。自由をかえしてほしいです」「まけません」 ノートには、いくつも涙で滲んだ痕が… 【るなさんが留置場で書いたノートより】「ママ大好き早くあいたい」「ママと行きたいあいたい自由になりたい」「ママとお出かけずっとしたい コンビニでもどこでも付いていきたい 世界一ばんじまんの大好きなママ」 るなさんは、勾留延長のさなか、「脱水症状」で倒れました。その翌日になってようやく不起訴処分に。拘束は、18日間続きました。 ■釈放されたるなさんの姿は変わり果て…

釈放されたるなさんの姿は、母親が衝撃を受けるほど変わり果てていました。 【るなさんの母親】「彼女が出てきた時は今でも忘れられないんですけど、逮捕前の姿ではなくて、やせ細った、私の知ってる娘ではなく、抱きしめた時に骨がゴツゴツしてたので」 釈放後も、食事をとることができず飢餓状態になり、その後PTSD・心的外傷後ストレス障害とも診断されました。 【るなさんの母親】「『怖い、やめて』ずっと毎日毎日叫んで涙流して、それでも『ここにおる利用者・障害の子たちとは一緒におりたい、頑張りたい』そう言って、ずっと車椅子の上にいながら、病院に助けてもらいながら、過ごしていました」 体重は20キロと元気だった頃の半分近くまで減り、回復することなく、去年12月、極度の低栄養状態、「るい痩(そう)」で亡くなりました。 【るなさんの母親】「(釈放されて)娘が出てきた時に、『悪いことしてないから謝ってもらいたい。謝ってもらいたいね』って。それだけ私に最初で最後に言ってくれてたので、ちゃんと事実を認めて、はっきりさせていただきたいと思っています」 母親が提訴の日に選んだのは、るなさんの逮捕からちょうど1年となる17日でした。 ■警察が事情を聴いたのは虐待を通報した参加者1人のみ

訴えによると、当時イベントには35人がいたのに、警察が事情を聴いたのは、虐待を通報した知的障害がある参加者1人だけでした。 その参加者も、るなさんの死亡後に「オーバーに言ってしまった」と謝罪していて、警察が客観的な証拠集めをしなかったと問題視しています。 さらに、 ・証拠隠滅や逃亡のおそれがないのに逮捕。 ・拘束して自白を迫る、いわゆる「人質司法」。 ・別のスタッフが自供したとウソをついての取り調べ。 などを指摘。 検察と警察を管轄する国と兵庫県に対し、およそ1億円の賠償を求めています。 【るなさんの母親】「真実を明らかにして、これから生きていく子供たちのためにも、きれいな社会であって欲しいです」 提訴を受けて、神戸地検は「個別事件の捜査の具体的内容に関わることであり、訴状の送達も受けていない現時点においてコメントは差し控える」とし、兵庫県警も同様の反応でした。 (関西テレビ「newsランナー」 2026年6月17日放送)

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