兵庫県拠点のドクターヘリ2機”全面休止”に県が緊急会議開催 斎藤知事「行政も一緒になって解決を」豊岡市長「県が主体的に関与を」06月01日 19:43
兵庫県拠点「ドクヘリ」整備士不足などで7月~9月全面休止のおそれ
兵庫県を拠点とするドクターヘリ2機の運航が、ことし7~9月に全面休止するおそれがあり、県が緊急連絡会議を開きました。地元自治体や県立病院からは、県の主体的な関与を求める声や、情報共有の不満が噴出しました。
兵庫県を拠点とするドクターヘリは、
・「兵庫県ヘリ」
・京都府や鳥取県と使用する「3府県ヘリ」
の2機があります。
しかし委託先の「ヒラタ学園」から、同乗する整備士の不足などを理由に7~9月の3カ月間、運航を全面休止するおそれがあると伝えられたということです。
この状況を受けて兵庫県はきょう=1日、県内自治体の市長、県立病院関係者らを集めた緊急連絡会議を開き、斎藤知事らが状況を説明しました。
斎藤知事「行政側も一緒になって解決する枠組み作りを」豊岡市長「兵庫県が主体的に関与を」
【兵庫県・斎藤元彦知事】
「中長期的には運航事業者なども交えて、安定的な運航体制が確保できるよう、行政側も一緒になって考えて解決していく枠組み作りも大事。実務的な検討をする場づくりも、6月中には実施させていただく」
出席者からは、兵庫県による主体的な関与を求める声や、情報共有をめぐる不満も噴出しました。
【豊岡市・門間雄司市長】
「単なる関西広域連合の運航事業ではなく、兵庫県の地域医療確保の責任に関わる問題として位置づけ、県の主体的な関与を引き続き、さらにお願いしたい」
【県立はりま姫路総合医療センター・木下芳一病院長】
「今回の出来事も突然降って湧いたように感じた。以前から情報共有ができていたのかと不安なところもあるので、強化してほしい」
【公立豊岡病院・三輪聡一病院長】
「日本でトップクラスの出動回数で影響が大きすぎるのに、(休止が)なぜ豊岡なのか。全く理解不能だ。ヒラタ学園の提案をあたかも既成事実のように発表してしまうことに、病院全体で憤りを禁じ得ない」
このほか、整備士が同乗しなくても都道府県の判断で運航可能とする厚労省の新方針についても、兵庫県の早期の判断を求める意見が出ました。
鳥取県知事は「少しでも運休短くなるよう」協力申し出
関西広域連合内のドクターヘリは、昨年度まで全てヒラタ学園に委託していましたが、今年度からは別の運航事業者に委託先を変える事例が相次いでいます。
・京都府と滋賀県の「京滋ヘリ」:広域連合が中日本航空(本社:愛知県)と契約。
・鳥取県:広域連合から県独自の契約に変更し、つくば航空(本社:茨城県)に委託。
会議にオンラインで出席した鳥取県の平井知事は、兵庫県への協力を申し出ました。
【鳥取県・平井伸治知事】
「私どもの方でご紹介できる人脈も含めて、我々も同行、仲立ちすることも含めて、少しでも運休期間が短くなるよう、通年運航に向かえる体制ができるよう、応援させていただきたい」
関西広域連合のドクターヘリをめぐっては、大阪府のヘリも新たな委託先が決まらず運航できない状況が続いています。
また徳島県のヘリについては今月8日から、静岡エアコミュータ(本社:静岡県)による運航が決まったものの、7月までの暫定措置で、綱渡りの状況が続きます。