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「たたかれて頬の打撲や歯茎の神経が壊死するけが」いじめ被害を訴えるも校長は「する必要ない」10カ月調査なく 不登校になって「重大事態」として調査始まる 児童や保護者が抱いた不信感05月29日 22:08

大阪府枚方市の小学校で、男子児童がいじめを受けたと訴え出たものの、10カ月にわたって調査されていなかったことがわかりました。 母親によると、男子児童は同級生の男子児童に集団登校の誘導をするための旗で叩かれ、頬の打撲や歯茎の神経が壊死するけがをしました。 男子児童は以前にも、同じ児童からたたかれていたということで、保護者は学校側にいじめだと訴えたものの、学校は調査しませんでした。 その後、男子児童は適応障害と診断され、およそ1年3カ月不登校となり、学校側は30日連続で欠席したことから、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に当たるとしてようやく調査を始めました。 枚方市教育委員会はきょう(5月29日)、第三者委員会を設置すると発表しましたが、男子児童の母親は不信感を抱いています。 ■けがをした当時は「口も開けれらなかったし高熱も出ていた」

枚方市立小学校に通うりょうさん(仮名)。 母親によると、3年生だったおととし3月、一緒にいた同級生の男子児童に集団登校の誘導をするための旗でいきなり叩かれました。 その時の傷を記録した写真では、耳は赤紫色に変色して腫れあがっています。 【りょうさんの母親】「旗を相手の子が振り上げてて、うちの子が取ろうとして、で叩かれたんですよ」 その後、頬の打撲のほか、歯茎の神経が壊死していたことが判明。いまだ傷は回復していません。 【りょうさんの母親】「当時は口も開けれらなかったですし、高熱も出ていましたし。半年ちょっと前ぐらいから、また(口の中に)膿がたまり始めていて。『治療しても繰り返すから、手の施しようがない』と言われて…」 ■いじめだと訴えても…「する必要がないと思ったから聞き取りはしません」

りょうさんは、この傷を負う前の月にも同じ男子児童に叩かれていたため、母親は校長に調査などを求めましたが、その対応は思わぬものでした。 【りょうさんの母親】「(調査を)すると言っていたのに連絡がないから、問い合わせて。『どうなっていますか?』と。そうしたら、『していません』と。『する必要がないと思ったから、聞き取りはしません』と」 (Q.する必要がない理由の説明はありましたか? 【りょうさんの母親】「いや、ないですね」 母親は、せめて何らかの対策をしてほしいと訴えましたが、校長は「対応できない」と返答してきたということです。 【りょうさんの母親】「それもできないと。相手にも学習権があるし、公共の場やから、自由に動く権利があるみたいな。うちの方が別室登校するとか、じゃないと無理ですと」 ■「適応障害」と診断され不登校に

何度相談しても、一向に対応しない校長。母親は、慰謝料などを求めて叩いてきた児童側を提訴したほか、教育委員会にも相談しました。 裁判で、叩いてきた児童側は、「遊んでいる中で当たっただけだ」と主張しています。 教育委員会は学校に調査を促しましたが、保護者同士で争っていることなどを理由にいじめ事案として扱わいませんでした。 しかし、学校の対応が進まないその間にも、いやがらせ行為は続いたということです。 【りょうさんの母親】「執拗に追いかけ回されたり、プールの時間とかも上に乗られたりとか」 そして、最初のトラブルからおよそ1年後、りょうさんは、「適応障害」と診断され、不登校になりました。 ■不登校となり「重大事態」に当たるとして学校側が調査を始める

事態がようやく動いたのは去年1月。りょうさんが30日連続で欠席したことから、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に当たるとして、学校側が調査を始めたのです。 保護者が訴えても、不登校になっても、能動的な調査は行われず、「法律が定める条件を満たした」という消極的な要因で、やっと学校側が動いたのです。 学校側に訴え出てから、10カ月以上が経っていました。 【りょうさんの母親】「めちゃめちゃ遅いなと思って結構訴えかけはしてたので。こんなに訴えかけても動かないし、子供の保護とかって、教育現場ではできてないんやんと…」 りょうさんはおよそ1年3カ月、学校に行けませんでした。6年生になったいま、再び通学できるようになりましたが、教室には入れず、別室登校が続いています。 ■市教委は「第三者委員会」設置も「当時の校長から十分に聞き取れない可能性」

そしてきょう(5月29日)、枚方市教育委員会は「さらなる事実関係の調査が必要なため」として、新たに第三者委員会を設置すると発表しました。 母親はこれに先立って、第三者委員会設置の説明を受けていて、その際、当時の校長はすでに退職して民間人になっていることから、十分な聞き取り調査ができない可能性があると話がありました。 【りょうさんの母親】「うまい事逃げたなと、もし調査できないんだとしたら。今度は公務員じゃないから調べの対象になるかどうかっていう話が出てきて、納得いくかっていわれたら納得いかないですよね」 この訴えに教育委員会は、「自分たちが調査対象になるかもしれない」という理由で「話せることはない」と説明しました。 【枚方市教育委員会】「中立性公平性を担保した上で、第三者委員会に託したいと思っています」 いじめを訴える保護者と教育現場の立場のずれ。最も苦しむのは被害を受けた子供たちです。 (関西テレビ「newsランナー」2026年5月29日放送)

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