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【解説】わずか2日で遺体を転々と移動か 南丹市男児殺害事件 父親の「捜査かくらん」の可能性 専門家が分析 父親の深層心理05月07日 16:55

京都府南丹市の山林で小学5年生だった安達結希さん(当時11歳)の遺体が発見された事件は、新たな局面を迎えました。死体遺棄の疑いで先月逮捕されていた父親の安達優季容疑者(37)が殺人の疑いで6日再逮捕されました。 安達容疑者は調べに対し、「私は両手で結希の首を絞めて殺しました」と供述しています。さらに、事件直後のわずか2日間の間に、遺体を転々と移動させていたとみられることが明らかになりました。 なぜ、これほどリスクの高い行動をとったのでしょうか。番組では、元警視庁刑事や犯罪心理学の専門家の見解を交え、事件の深層と今後の捜査のポイントに迫ります。 ■「供述と専門家の見解がある程度一致してきた」

今年3月23日、結希さんは安達容疑者の車で小学校に向かった後、行方不明となりました。警察の調べによると、安達容疑者は同日、南丹市内の駐車場の公衆トイレで結希さんの首を絞めるなどして殺害した疑いが持たれています。 関西テレビの神崎博デスクは「司法解剖の直後は死因が分からない状態でしたが、容疑者の供述を受けて専門家を交えて鑑定を行った結果、ご遺体から窒息の疑いと見て取れるという見解が新たに出てきました。供述と専門家の見解がある程度一致してきています」と解説します。

元警視庁刑事の吉川祐二さんも「しばらく期間が経っていたため、司法解剖で明確に回答が出なかった部分もあったのでしょう。通常、首を絞めると首の骨が折れたりすることもあり、今後はそうした詳細も明らかになっていくのではないでしょうか」と指摘します。また、警察がこれまで詳細を伏せていた理由について、「容疑者自身の口で語らせる『秘密の暴露』を狙っていたためと考えられます」と分析しました。 ■2日間で遺体を転々と移動か

今回の事件では、安達容疑者の特異な行動に注目が集まります。関係者によると、安達容疑者は3月23日から24日までの2日間に、遺体を転々と移動させていたとみられています。 殺害現場とみられる公衆トイレから始まり、自宅の裏山、結希さんの通学カバンが見つかった山中、そして靴が発見された場所へと、短期間に遺体を転々とさせていたのです。 犯罪心理学者の出口保行さんは、この行動について次のように分析しています。 「遺体を移動させたのは、一カ所に置いておくと見つかるかもしれないと思い、転々とさせたのではないか。発見されたカバンや靴は、捜査をある地点に集中させないようにするための時間稼ぎだろう」 ■元刑事「人通りが少ない深夜帯に行った可能性が高い」

元警視庁刑事の吉川さんも、遺体を移動させること自体が容疑者にとって非常にリスクが高いと前置きした上で、「自分自身に捜査の手が迫ってきていると感じ、発見されたくないという気持ちで転々とさせたことが考えられます。移動の作業を見られる可能性が高いため、人通りが少ない深夜帯に行った可能性が高いでしょう」と推測します。 また、通学カバンや靴などの遺留品が別々の場所で見つかっていることについては、「そのまま通学カバンを置いておくということは、いわゆる『捜査のかくらん』を狙っていると考えるのが一番自然です。靴にしても、何らかの形で脱げたというより、あえて置いたという考えの方が高い」と指摘しました。 ■捜索隊の動きを見ながら遺棄する場所を変えていた可能性も

関西テレビ・神崎デスクは「3月23日から24日というのは行方不明になった直後で、警察や消防だけでなく、地元の消防団も含めて南丹市一円でかなり大規模な捜索が行われたタイミングです。もしかすると、そうした捜索隊の動きを見ながら遺棄する場所を変えていたのかもしれません。カバンに関しても、地元の消防団が調べた時には見つかっておらず、かなり時間が経ってから発見されたため、後からカバンだけを置きに行った可能性もあります」と指摘します。 ■「衝動的」な犯行か、それとも蓄積されたトラブルか

安達容疑者の供述には、「衝動的に」という言葉も含まれていたとされていますが、吉川さんは「1回の口論から殺害をするということは、少し考えづらい気がします。これまで蓄積してきたトラブルがあり、それが爆発して今回のような事件を起こしてしまったのではないか。場合によっては、『いつか殺害する』という気持ちがあったかもしれない」と推測します。 その上で吉川さんは「家族や親族など、2人の関係を知る人たちに事情聴取を行い、『以前からトラブルが起きそうだった』といった経緯を詳細に調べていくことになる」と今後の捜査の見通しを騙りました。 (関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年5月7日放送)

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