【現場報告】京都・嵐山付近でクマ目撃情報「体長1.8メートルのクマ1頭と小グマ2頭」「北に逃げて行った」 遭遇したら“騒がずに後ずさりを”04月27日 18:32
いま各地で出没が相次ぐ冬眠から目覚めた“春のクマ”。
ゴールデンウイークを目前に控えた25日、京都市内の観光地でもクマ3頭の目撃情報がありました。
一体、どんな場所なのか?関西テレビの田中友梨奈アナウンサーが現場から報告しました。
■嵐山から直線で北に5キロの場所 「クマ3頭を目撃した」と通報
【田中アナウンサー】
25日にクマの目撃情報があった、京都市右京区からお伝えします。
私はいまゴールデンウイークに大勢の人が訪れる嵐山の渡月橋から、だいたい北に直線で5キロほど離れたところにいます。すぐ近くには世界遺産・高山寺があり、京都でも指折りの観光スポットです。
目の前に流れるのが、清滝川です。このあたりでもこれから、新緑が美しい季節には、川辺に座敷を出して、そこで料理を楽しむ、川床が人気です。
そしてクマの目撃情報があったのは、ここからさらに北におよそ100メートル行った場所です。
25日、午前10時ごろ、『クマ3頭を目撃した』という通報が、近隣住民から警察にありました。
通報した住民に話を聞くと、『体長1.8メートルほどのクマ1頭と小グマ2頭が歩いてくるのが見えた』といいます。
一般的にクマに遭遇した際には“騒がずに後ずさりを”と言われていますが、男性は驚いて思わず大声を出してしまったそうです。幸いクマ3頭は川の北の方向に逃げて行き、被害はなかったといいます。
右京区によると、『ことしに入ってから区内での目撃情報は初めて』ということです。
■「車で車まで送って行く」対策せざるを得ないと近隣の人
【吉原キャスター】「地元の人たちは今回の件、どう受け止めているのでしょうか?」
【田中アナウンサー】「はい、きょう地元の人にも話を聞いてきました」
【近隣住民】「私も見たことない」
(Q.この40年で?)
【近隣住民】「はい。シカはしょっちゅうでてますけどね、クマがでたというのは…」
【近くで働く人】「この地域はちょっと違うな、(クマが出る地域から)離れているなと安心していたのですけどね。『近くまで送っていこうか』とか、『一人では行動しない』とか、(会社の)中で話し合うことになってしまって、暗い時間帯は気を付けようと、“車で車まで送って行く”など対策は始める」
【田中アナウンサー】「長年暮らす方も、『これまでクマを見たことがない』と驚いている様子でした」
■クマの目撃情報は61件 去年より早く冬眠から目覚めたか
【吉原キャスター】「京都府内での目撃情報はどれくらいあるのでしょうか?」
【田中アナ】「京都府によりますと、3月から4月27日までにクマの目撃情報は61件寄せられていて、去年よりも早く冬眠から目覚めたのか、目撃の時期が早まっているとのことです。
ことしのクマ担当者によると『この時期は親離れした子グマが多く、これまで現れなかった場所にも出没傾向がある。例年5月、6月は特にクマの目撃が増える時期で、山へは1人で入らず、鈴を持つなどの対策をしてほしい』と注意を呼びかけています。
これからゴールデンウイークの時期で、心配される方も多いと思いますが、警察は対策としてパトカーでのパトロールや、住民や観光客へ注意喚起をしていくとしています」
【吉原キャスター】「緩衝地帯みたいなものは、その周辺にありますか?」
【田中アナ】「この辺りは川がずっと流れていまして、すぐ近くにカフェやお食事処があり、分けられている場所というのはなく、自然とお店が一体化しているエリアになっています」
山が近くて緩衝地帯もなく、すぐクマが降りてこられるような場所でもあるということです。
■近畿地方「意外にクマが多い」 「自治体が対策などを啓発を」と太田氏
これまで目撃情報がなかった場所にクマが来ているということです。
番組コメンテーターの太田昌克さんは「まずは自治体が主体的に対策を」と話します。
【太田昌克さん】「近畿地方、意外にクマが多いんですよね。中国地方と合わせた統計データ、政府が推計データを出してるんですけれども、6420頭いるということです。
これは北海道の半分、東北の3分の1の頭数で、それなりにいるということで、京都府はじめまず自治体がしっかり危機感をもって、主体的に対策を打っていかなきゃいけない。
例えば、ここは難しいかもしれませんが、河川の茂みなどをなるべく伐採して、すぐクマを発見できる対策であったり、何よりも住民の皆さんへの情報発信です。
クマを興奮させちゃいけませんから、後ずさりするなど、対策等をしっかり啓発していくということが大事で、共助自助でしっかりと対策、乗り切っていく必要がある」
(関西テレビ「newsランナー」2026年4月27日放送)