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【解説】『秘匿捜査』で父親を“泳がせた”可能性も 遺体移動の繰り返しが捜査の鍵になった 元警視庁捜査一課刑事が読み解く容疑者逮捕までの軌跡04月17日 13:21

京都府南丹市で行方不明となっていた小学5年生の安達結希さん(11)が遺体で発見され、父親で会社員の安達優季容疑者(37)が死体遺棄の疑いで逮捕されました。 捜査関係者によると、安達容疑者は殺害についても認める供述を始めています。 関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、元警視庁捜査一課刑事の高野敦さんが捜査の裏側を解説しました。 ■16日の捜査本部の会見で判明したことは

16日に行われた捜査本部の会見ではこのようなことが分かりました。 【捜査本部の会見】 ・逮捕の決め手は死体遺棄について「私のやったことに間違いありません」という供述 ・安達容疑者は被害者結希さんの「養父」 ・現時点で共犯者がいるという供述はない ・結希さんの最期の生存確認は3月23日の朝(だれが最後に生存確認したのかは発表せず、差し控え) ・結希さんの遺体を南丹市内の数カ所に運び、その後遺棄 ・虐待や暴行の跡はなし ■「容疑者不詳での家宅捜索はよくあること」

15日は容疑者宅の家宅捜索が行われ、16日深夜に逮捕された安達容疑者。 「18時間ぐらい取り調べをした上で逮捕している。非常に時間をかかっていたというところがポイント」だと高野さんは話します。 【高野敦さん】「これは2つの可能性がある。1つは犯人が自供するまで長く説得をしていた可能性。もう1つは自供はしていたが、家宅捜索や検証を夜中までやっていたので、それが終わって一定の証拠が出た時点で、逮捕状を請求に踏み切ったという可能性」 【青木源太キャスター】「振り返れば15日朝の家宅捜索が始まった時点では容疑者不詳の状態で家宅捜索をしていたわけですよね。昨日の家宅捜索の様子なども振り返っていかがでしょうか?」 【高野敦さん】「容疑者不詳っていうのは、ある程度目途がついていたとしても、いろんな配慮含めて『不詳』という形でやるということは、殺人事件等はよくあること」 ■遺体が出てきた状況はもう一つのポイント

高野さんによると、もう一つポイントがあると言います。 【高野敦さん】「ご遺体が出てきた状況がポイントで、靴が出た翌日に、突然、警察が今まで来たことなかった場所に、いきなり規制線を張ってすぐにご遺体を発見したという状況だった。GPSの位置情報とかだけではそんなにすぐに見つかるかなと。 普通、捜索は朝からやる。夕方からやるというのは、ご遺体があるという相当な確信を持ってやったということがうかがえる。事前にその時点で供述を得ていた可能性もあるのかなという可能性が感じた。 ただ、ご遺体を移動してるという話が出てきたので供述ではなくその移動している状況をしっかり警察が張り込みなどの行動確認をして遺体の場所を割り出したという可能性もある」 ■遺体を「数カ所に移動」ちぐはぐな行動の意味

また、安達容疑者は結希さんの遺体を南丹市内の「数カ所」に運び、その後遺棄したと供述しているということです。 通学かばんはガードレール横の目立つ場所に、靴は山中に、そして遺体は田んぼの横の比較的見つかりやすい場所に穴も掘らずに置かれていました。 高野さんはこの「ちぐはぐさ」について、「殺人事件の犯人は常に合理的なわけではない。焦りで行き当たりばったりな行動をしてしまうこともある」と分析します。 さらに、「警察が泳がせることによって、数回移動させる中で遺体の居場所を割り出した可能性がある」とも指摘しました。 捜査関係者によると、安達容疑者は殺害についても供述をしているといいます。 高野さんは「弁護士が来て黙秘に転じるケースもある。供述がひっくり返っても大丈夫なぐらいに証拠を固めていくのが基本」と説明しました。 (関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2026年4月16日放送)

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