関西のニュース

「何度でも何度でも諦めずに挑戦を繰り返して成功にたどり着いて欲しい」“飛行中断”ロケット「カイロス3号機」に搭載の衛星開発した企業メンバー 専門家も「3回で成功させるのは奇跡に近い」と挑戦の重要性指摘03月05日 19:38

東京のベンチャー企業「スペースワン」が民間企業単独としては国内初となる、機体に積んだ人工衛星の宇宙軌道への投入を目指して発射する「カイロス3号機」は、打ち上げ後に「飛行中断措置」が行われました。 今回もミッションを達成できないという結果に終わりましたが、搭載された衛星を開発した企業は、「正直ショック」と述べつつ、「何度でも何度でも諦めずに挑戦を繰り返して、成功にたどり着いて欲しい」と期待の言葉を述べました。 ■「今回は成功するのではないかと期待が高まった」

話を聞いたのは、札幌市の宇宙ベンチャー企業「Space Cubics」の森島史仁さん。 カイロス3号機に搭載される人工衛星を開発したメンバーの1人です。 本業は宇宙空間でも使用できるコンピューターの開発で、その技術を活かして、不具合が起きても自動復旧する人工衛星を開発しました。 【宇宙ベンチャー企業「Space Cubics」森島史仁さん】「きれいに打ち上がっていったので、今回は成功するのではないかと期待が高まったんですけど。 飛行中断という話を聞いて、私たちの宇宙用コンピュータの実証の機会を失ったことは、正直ショックでした」 ■「何度でも何度でも諦めずに挑戦を繰り返して」

(Q.今回が最後のチャンスと言っていたが?) 【Space Cubics」森島さん】「私たちが製造した衛星は2台、そのうち1台はカイロス2号機。そしてもう1台は今回のカイロス3号機に載せていただきました。なので、私たちの衛星開発のプロジェクト自体は、これで終了になります。 ただ、JAXAと共同検討した新しいコンピュータを今開発していまして、ispaceさん(※月面探索などに挑む、宇宙ベンチャー企業)の今後のミッションで利用を検討していただいてます。 そういった形で今後自分たちの宇宙用コンピューターの宇宙実績をどんどん積んでいければなと。考えています」 (Q.スペースワンへ伝えたいことは?) 【「Space Cubics」森島さん】「今回ミッションの成功には至らなかったと思うんですけれども、何度でも何度でも諦めずに挑戦を繰り返して、そして成功にたどり着いて欲しいです」 ■「3回で成功させるのは奇跡に近い」専門家も繰り返し挑戦することの重要性指摘

専門家も繰り返し挑戦することの重要性を指摘しています。 航空宇宙工学に詳しい金沢工業大学の森合秀樹教授は、「3回で成功させるのは奇跡に近い。ただし世間とスポンサーはそう見ないので、失敗を恐れず続けられるかが重要」と話しています。 スペースワンは今回の結果について、原因究明を最優先するとしていて、気になる次の「4号機」について、詳しい説明はありませんでしたが、2020年代中に年間20機、2030年代中に年間30機という打ち上げ目標は「変えない」と話しています。

この記事をシェアする

最新のニュース

関西のニュース一覧