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「1週間単位で1000万円売上増」“ウハウハ”六甲山スキー場「ミラノ・コルティナ五輪」関西への経済効果を徹底取材 “モーグルのメダル独占”大阪のスキー板メーカーは“お金ではなく”「スキーが人生」03月01日 11:00

お金にまつわる「おっかない」ニュースを追う「おっカネ~NEWS」。 今回取り上げるのは、17日間の熱戦が繰り広げられ、日本は過去最多となる24個のメダルを獲得したミラノ・コルティナオリンピックにまつわる話題です。 現地ミラノでは、オリンピック期間中のホテル宿泊料金が、前年比約40%も上昇、日本円にして平均1万7000円も値上がりするなど、1800億円もの経済効果が生まれています。 そんな五輪フィーバーの波は、遠く離れた日本でも確実にお金を動かしていました。 ■オリンピック効果でスキー場が大盛況

【秦令欧奈アナウンサー】「オリンピックの勢いにも負けない、おっカネ~稼ぎをあげている、ウハウハな人を探していきます。いや、それにしてもすごい人ですね。絶対いる!」 スノーボードでかっこよく登場した秦令欧奈アナウンサーがいるのは、大阪市内から車でおよそ1時間の六甲山スノーパーク。 子供から大人まで、多くの人でにぎわうゲレンデで、オリンピックに影響を受けた人たちの声を聞いてみました。 【秦令欧奈アナウンサー】「オリンピック関連で稼いだ方を探しています」 【宝塚から来園】「周りでスキー行く人、増えました。急にスノーボードを実家から取り寄せたりとか」 【秦令欧奈アナウンサー】「今日どうして来られたんですか」 【大阪・枚方から来園】「誕生日のあれやな、スキーやりたいって言ってきてんな」 【大阪・枚方から来園(子供)】「オリンピック観てると、やりたくなった」 オリンピックのビッグエアを見て、「飛んでる人が怖いのにもかかわらず、よく飛べていてすごい」とスキーに挑戦したくなったそうです。 【秦令欧奈アナウンサー】「オリンピック観ましたか?」 【大阪・熊取町から来園】「観ました!最後銀メダルとった…坂本花織さん。引退すると言っていたから、最後にメダルを取れて、4年前は銅メダルで、次は銀。素晴らしい」

オリンピックでの日本選手の活躍を見て、ウインタースポーツを始めた人がたくさんいました! 【秦令欧奈アナウンサー】「どうしてやろうと思った?」 【長崎から旅行中の大学生】「オリンピック盛り上がってるじゃないですか?なんかそういう盛り上がりも考えて…世論についていかないと」 この日スキーを楽しむために使った金額は、交通費からウェア、レンタル代まで含めて6〜7万円。オリンピックという流行に乗っかりたいという気持ちが、財布の紐を緩ませているようです。 特にスピードスケートのパシュートを観たということで、「パシュートの日本の揃い方にすごく感動しました。本当に素晴らしくて…、本当に素晴らしかったです」と影響を受けた様子です。 ■1週間で1000万円の売上増!スキー場の担当者が明かす驚異的数字

その後もオリンピックに影響を受けた人には出会えたものの、『ウハウハ』な人は見当たらず。1番儲かっているのは、やはりスキー場なのでは…。 実際の売上はどうなっているのでしょうか。 【秦令欧奈アナウンサー】「すっごい人多かったんですけど、オリンピックの影響ってあるんですか?」 【六甲観光株式会社広報担当 永田大智さん】「オリンピックがスタートしてから増えてきている。ここ1週間で、1日平均で300~400人ほど増えている。特にハーフパイプ・スノーボードの競技で、金メダルをとられてからは特に増えている」 【秦令欧奈アナウンサー】「スノーボードだからってところあるんですかね」 【六甲観光株式会社広報担当 永田大智さん】「大学生などスノーボードを始める方が、増えている」 【秦令欧奈アナウンサー】「どのぐらい売り上げは上がった?」 【六甲観光株式会社広報担当 永田大智さん】「1000万単位というか、去年より増えてますかね、1週間単位でも」 【秦令欧奈アナウンサー】「1週間単位で、1000万円増えてる!?」 【六甲観光株式会社広報担当 永田大智さん】「(1000万円)ほどは、恐らく増えている」 まさにオリンピック特需です。ゲレンデは今、オリンピックの影響で、かつてない熱気に包まれています。 ■大阪の小さな会社がモーグル界のメダルを独占

続いて秦アナが向かったのは、大阪・守口市。住宅街にぽつんと佇むスキーショップには、とんでもない秘密が隠されていました。 【秦令欧奈アナウンサー】「オリンピックのメダルを独占したところと聞いたんですが?」 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「そうです」 【秦令欧奈アナウンサー】「何の競技ですか?」 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「スキーのモーグルという競技。選手が勝ったんですけど、そのスキーのメーカー。全部、私のメーカー」 実はデュアルモーグル男子で、見事銀メダルを獲得した堀島行真選手が、使用したモーグル専用のスキー板を作った会社なんです。 よーく見てみると、一緒に表彰台に立つ選手のスキー板にも同じマークが。 男子シングル、女子シングル、女子デュアルモーグルまで、表彰台に立つ選手全員が、この会社が手掛けるスキー板を使っているんです。 【秦令欧奈アナウンサー】「そんなメダル独占するってことは、オリンピックの選手ほとんど使ってるんじゃないですか?」 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「そうですね、75%」 (60人中45人が使用) ■革新的な技術が生み出す「しなり」の秘密

このスキー板は、「ID one」というブランドで、秦アナは特別に秘密を教えてもらえることに。 「ID one」の最大の特徴は、エッジ部分に施された独自の技術にあります。 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「エッジっていう、スキーのこういうとこに金属が入っている。これが金属です。他社は1本の金属でできている。『ID one』は、2.5ミリごとに刻みが入っている。しなりが柔らかくなる」 この小さな刻みがあることで、コブに当たっても板がしなり、スピードを落とさない高速ターンが可能になります。 実際に手に取って比較してみると、その違いは一目瞭然です。 【秦令欧奈アナウンサー】「全く同じ強さで、しなり方が全然違います。圧倒的に『ID one』の方がしなってる」 【秦令欧奈アナウンサー】「なんで、こんなに違うんですか?」 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「刻みを入れているからです」 ■1台11万円のスキー板が生み出す驚異の売上

細部へのこだわりが選手の信頼をつかみ取り、メダル独占へとつながった「ID one」。 気になるそのお値段は、税抜き11万円。オリンピックで使用した選手が45人、基本的にスペアが必要なことを考えると、単純計算でもおよそ1000万円の売上になります。 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「僕ら作っている方からしたら安い。最低15万円ぐらいで、売りたいですけどね」 元々はスキー用ゴーグルの卸業を営んでいたマテリアルスポーツ。モーグル用のスキー板を作り始めたきっかけは、1999年に上村愛子選手との出会ったことでした。 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「1999年、長野・白馬村で上村愛子選手がいて。『スキー調子どう?』って聞いて、『ちょっとねー』って言う感じで。板が合ってないと思って、『僕、作ったろか?』って」 【秦令欧奈アナウンサー】「それまで板を作った経験はあったんですか?」 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「ないです」 【秦令欧奈アナウンサー】「なかったのにいきなりできたんですか?」 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「会社作ったから、それやったらスキー(板)も作れるなっていう」 上村愛子さんの活躍により、その性能が評価され、今では世界中のモーグル選手に愛されるスキー板に。 ■次の五輪へ向けた挑戦は既に始まっている

【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「私はスキーが人生やと思っている。働いているとかそういう気持ちが全くない。ハッピーなスキー会社にしたい」 オリンピックが終わってまだ数日ですが、もうすでに次のオリンピックを見据えた戦いは始まっています。 【株式会社マテリアルスポーツ代表取締役 藤本誠さん】「全メダルを取りたいと思っている。努力を惜しまないようにやっていきたい」 (関西テレビ「newsランナー」2026年2月27日放送)

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