関西のニュース

「やめとけ、なんでこんなことするんや。社会に戻るんやろ」刃物で自身を襲う被告に最後まで保護司として向き合った新庄博志さん 殺人の罪に問われている男「守護神さまの声に従ってやりました」02月17日 20:42

おととし、滋賀県大津市で担当の保護司の男性を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判が始まりました。男は「守護神様の声に従った」と起訴内容を認めました。 17日、始まったのは、「立ち直り」の支援を担う保護司の男性が殺害された事件の裁判員裁判です。 おととし、大津市の住宅で、新庄博志さん(当時60)が大量の血を流して死亡しているのが見つかりました。 逮捕されたのは保護観察中だった飯塚紘平被告(36)。8年前の強盗事件で執行猶予の判決を受け、「保護司」の新庄さんから更生の支援を受けていました。 飯塚被告は新庄さんの自宅での面談中にナイフと斧で複数回突き刺して殺害した罪などに問われています。 ■新庄さんからもらったジャケットで法廷に 保護司の新庄さんから支援を受けた男性

けさ、特別な思いで身支度をしていたのは、かつて新庄さんから更生の支援を受けた谷山真心人さん(28)。 【谷山真心人さん】「これは新庄さんにいただいたジャケットで。よそ行きの服ってあまり持ってないんで、ちょうどきょう裁判ですし、着て行こうと思いました」 谷山さんは事件の真相を知るため裁判を傍聴することに決めました。 【谷山真心人さん】「新庄さんはほんまにもう素敵な方だったなって。事件は違えど同じ側に立ってた者なので、そこに対して僕はきついこと言えないし。 いま真面目にしているからと言って、その人を見下すこともできないので、普通に僕はその人の話を聞けたらいいなと思っているだけです」 ■被告 起訴内容について「間違いはありません。守護神さまの声に従ってやりました」

午前10時に始まった初公判。 【飯塚紘平被告】「飯塚紘平です。無職です。(起訴内容に)間違いはありません。守護神さまの声に従ってやりました」 こう発言し、起訴内容を認めた飯塚被告。 弁護側は、事実関係については争わないとした上で、幻聴の影響で殺人を思いとどまる能力が低下していたなど、責任能力を争う方針を示しました。 一方、検察側は仕事が長続きせず、不満を募らせた被告が政府に報復したいと考えて犯行に及んだと主張しました。 ■新庄さん「やめとけ、なんでこんなことするんや。社会に戻るんやろ」と制止も…

そして検察側の指摘によると、飯塚被告は事件当日、凶器を準備したうえで新庄さんの家に向かい、面談中に背後から近づいて首を切りつけたといいます。 その時、新庄さんが「やめとけ、なんでこんなことするんや。社会に戻るんやろ」と制止しましたが、被告はこれを無視し、再び複数回切りつけたということです。 ほかにも被告は現場付近の下見をしていたことなどから、その計画性や執拗性などをふまえて量刑を判断すべきと検察側は指摘しました。新庄さんに立ち直りの支援を受けていた谷山さんは、初公判を傍聴した感想を次のように述べました。 【谷山真心人さん】「怒りとかはない、普通に悲しかったです。(知りたいのは)新庄さんになぜ殺意を向けたのかなってところだけですね」 あす=17日から被告人質問も行われ、来月2日に判決が言い渡されます。

この記事をシェアする

最新のニュース

関西のニュース一覧