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【速報】山上徹也被告「最後に何か述べることは?」聞かれるも「ありません」意見を述べず結審 検察側は「無期懲役」を求刑 弁護側は「最も重くとも懲役20年」主張 安倍元総理銃撃・殺害事件裁判12月18日 17:40

2022年に安倍元総理を手製の銃で撃ち、殺害した罪などに問われている山上徹也被告の裁判員裁判は、山上被告が最後に意見を述べないまま結審しました。 結審前の最後に被告が意見を述べる「最終陳述」という手続きがありますが、裁判長から「最後に何か述べることはありますか?」と問われた山上被告は、裁判長の方を向いて、「ありません」と首を振り閉廷しました。 きょう=18日の裁判では、検察側が「無期懲役」を求刑し、弁護側は弁論で「最も重くとも懲役20年」と主張していました。 ■検察側は「無期懲役」求刑山上被告はこれまでの裁判で起訴内容について「全て事実です。間違いありません」と認め、弁護側が一部の罪の成立について争っています。 山上被告に「どのような重さの刑を科すべきか」も争点で、弁護側は、旧統一教会による「宗教被害」が事件につながったと主張しています。 きょう=18日は検察側の求刑が実施され、検察側は「聴衆や通行人らが自由に行き来できる状態で犯行に及んでいて多くの人に被害が出ても全くおかしくないとして著しく悪質」と指摘。 「被告の不遇な生い立ちがあったことは否定しないが、宗教2世に限らず、多くの人が不遇な生い立ちを抱えながらも犯罪に及ばず生きていて、特定の団体にダメージを与えるために殺害することは法治国家では絶対に許されることではない」などとして無期懲役を求刑しました。 ■弁護側「最も重くとも懲役20年までにとどめるべき」一方で弁護側は「殺人はあってはならないと理解している」とした上で、「無期懲役の求刑をしたことは、量刑としてはあまりに重すぎる」と主張。 悲惨とも言うべき境遇が、犯行動機と結びつき「自分の将来を失った者の絶望の果ての犯行だ」と強調しました。 また安倍元総理の妻・昭恵さんの意見陳述について「大切な命を一方的に奪われたものはどれほどかと思うし、被告人は心から受け止めるべき。しかし寛大にも被告人自身を責めることは言っていなかった。今後の人生で償い方を考えてというものと理解している。社会に生きることを可能とした判決の方が、遺族の意見に反していないように思う」と指摘しました。 そして「このような動機に基づく犯行を責められるものか同じ社会に生きる人間として考えてもらいたい」と強く訴え、「最も重くとも懲役20年までにとどめるべき」と述べました。

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