『大屋根リング』の解体始まる 吉村知事「やっぱり寂しいですね」“1周で残して”要望あったものの「全部を維持するのは実際問題難しい」12月05日 17:20
大阪府の吉村知事は5日の取材対応で、大阪・関西万博の「大屋根リング」の解体が始まったことについて聞かれ、「やっぱり寂しい」と述べました。 「大屋根リング」はその一部の200メートルを残して、解体されることが決まっていて、残った部分は周辺を緑地公園として整備される予定です。 これまで「大屋根リングを1周のまま残してほしい」という要望が、関西の大学や来場者から寄せられていましたが、吉村知事は保存費用などから難しいと述べてしました。 ■「1周全部というのは難しいですが、一部が今の原形・造形美のまま残る」【吉村知事】「やっぱり寂しいですね。『大屋根リング』を万博期間中は、そこを歩いて、そして万博会場の景色を見て、ワクワクした思いの中で、こんなすごい建造物木造の建築物がつくれるんだということを体感いたしましたから、少し寂しい思いです。 ただその全部を維持するっていうのは、実際問題、難しいところもありますから。 もともと全部なくなる予定でしたけれども、一部は絶対残すべきだということをある意味僕も『石にしがみついてでもやる』って言い切ってですね、今回やってきました。 200メートル部分は残すということになりました。緑地公園になるとなりました。 1周全部というのは難しいですが、一部、今の原形・造形美のまま残るということになりますので。 万博を楽しんだ方も、そして万博を経験しないこれからの子供も、『こんなのが昔1周繋がったリング作ってたってすごいな』と言ってもらえるようなものを、レガシーを体験できるものを残していきたいと思います」 ■関西の大学や来場者が「1周で残して」要望も「大屋根リング」を巡っては、「1周のまま残してほしい」という声が万博の来場者や関西の大学から出ていました。 万博を運営する博覧会協会の副会長でもある吉村知事は、「『責任持って、費用も含めて全部やります』という方が出てこない限りは、難しい」と述べるなど、保存費用の問題などから一部だけを残す方針が決まっていました。