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兵庫・猪名川町に眠る豊臣秀吉が遺した「200兆円埋蔵金」伝説!?  兵動さんも探しに「鉱山」へ09月25日 13:31

1枚の写真から街を再発見する「兵動大樹の今昔さんぽ」。 今回のスタート地点は兵庫県猪名川町の「道の駅いながわ」です。 猪名川町は兵庫県の南東にある自然豊かな町です。 【兵動大樹さん】「これ、どこやねん!」 56年前の写真に写っていたのは、崖っぷちの工事現場!? ヒントは「豊臣秀吉に関するある伝説」が残る場所だそうですが…兵動さんは見つけることができるのでしょうか。 ■猪名川町に眠る豊臣秀吉の「埋蔵金」伝説

この日、兵動さんに渡されたのは1969年(昭和44年)に撮影された古い写真。 【兵動大樹さん】「崖っぷちに立ってない?ギリギリやん、ドキドキするわ。ピンとこうへんな…『幻の城跡』とか?」 まずは情報収集のため、地元の人に聞き込みをすることに。 道の駅で地元の方に話を聞くと、あるキーワードが出てきました。 【地元の女性】「『銀山』ですね。私は行ったことないんですけど。(猪名川町)にあるみたいです」 【兵動大樹さん】「銀山に豊臣さんと何の関係が?」 【地元の女性】「埋まってるみたいです」 【兵動大樹さん】「秀吉さんが?」 【地元の女性】「ちゃうちゃう。埋蔵金」 なんと、豊臣秀吉の「埋蔵金」が埋まっているというロマンあふれる伝説があるというのです。 ■猪名川名物「そば」で腹ごしらえ

「銀山」を探す前に、腹ごしらえ。 猪名川町の名物「そば」を使ったソフトクリームをいただきます。 【兵動大樹さん】「美味しい!濃いお茶の感覚もあんねんけど、苦みないねんけど、コクが。食べた瞬間チョコレートかも思ったわ」 店員が言うには、猪名川町は「あなたの隣の田舎町」。 そんな店員に写真を見せると… 【店員】「地元の人はピンときます。豊臣秀吉の財宝が眠っている」 猪名川町は「銀銅山」で栄えていた町だそう。 写真の建物はもうないそうですが、資料館に当時の道具などが残されているそうです。 ■埋蔵金の価値は200兆!?

次々と飛び出す有力情報。 残す謎は… 【兵動大樹さん】「埋蔵金は発掘された?」 【店員】「されてない。謎のベールに包まれている」 埋蔵金の価値は最大で200兆円とも! 「すぐにこの帽子、金に変えよ」と兵動さん、見つける気マンマンです。 ■道中で見つけた極楽グランピング施設

写真の場所を探す途中、兵動さんは2023年にオープンした「リバーサイドグランピング猪名川」という施設に立ち寄りました。 ドームテントの直径は7メートル、最大4人が宿泊でき、半露天風呂やサウナが完備された部屋も。 川の流れを見ながらバーベキューを楽しめる豪華な施設です。 【兵動大樹さん】「お母さん、めちゃくちゃええわ!」 施設のスタッフに写真を見せると、すぐに場所がわかったようです。 【スタッフ】「小学生の頃から授業の一環で行く、多田銀銅山っていうところがあるんですよ」 「多田銀銅山」の遺跡に向かいます。 【兵動大樹さん】「200兆円あったら吉本買い取ろか。きょう趣旨ズレてるよね。埋蔵金探しの旅じゃないもんね」 ■秀吉が鉱山を厳重に管理したワケは“レア鉱石”

「多田銀銅山 悠久の館」という資料館に着いた兵動さん。 ガイドさんから詳しい説明を聞きます。 「多田銀銅山」は奈良の大仏を建立する際に、銅を献上したという言い伝えがあるほど古い歴史を持ち、豊臣秀吉はこの鉱山を厳重に管理していたそうです。 【資料館のガイド】「秀吉は文化人だった。銅は空気に触れると色が変わるので、それを絵の具の材料にして使ってました。緑とか青とか」 鉱山からは、藍銅鉱(アズライト)という、全国的にも産出量が非常に少ない鉱石が採石することができたんです。 館内には当時の採掘道具なども展示されていて、サザエの貝殻は当時、殻に油を入れて火をつける、懐中電灯のような役割で使われていたということです。 ■「埋蔵金伝説」記された古文書は偽物?

そして気になる埋蔵金の話。ガイドさんが巻物の古文書を見せてくれました。 【資料館ガイド】「秀吉の臣下が秀吉から仰せ仕った仕事のことを書いている文書。そして、多田銀山に金ありって書いてある。4億5千万両の価値がある『金の鉱脈』がありますよって書いてあるんですよ」 この文書には、「お金に困ったら掘りなさい」というようなことが書いてあるそうですが…書体や使用されている言葉が時代と合わないなど、おかしな点も多いそうで、後世に作られた偽書だということです。 【資料館ガイド】「金出ないです。全く出ないです」 この地域からは金が全く出ないため、伝説は「物語」だということが判明しました。 【資料館ガイド】「探しに行った人おるって言うてたけど、これ見て一生懸命探してもらえた方はいましたね」 【兵動大樹さん】「かわいそう。でも、掘ってる人に何を言っても…」 探しに行った人は「もうちょっとやった」と言っていたそうですが、結局埋蔵金は見つかりませんでした。 ■江戸時代を感じる「坑道」

今回の写真は「多田銀銅山の採石場」だとわかりました。 そして最後に、見学可能な坑道があるということで、中を探検。 江戸時代の坑道とつながる場所も… 【兵動大樹さん】「猪名川は石の街なんやな。鉱山があったということでいろんなとこ見していただいて、ただね、ちょっと残念やったんだが、秀吉さんの埋蔵金はないと。でも夢はあるということですね」 埋蔵金はありませんでしたが、歴史の宝と豊かな自然に恵まれた猪名川町。 そばにグランピングや坑道見学など、魅力的な街でした。 (関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」2025年9月12日放送)

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