
「小説ひとつでそこまで…という気持ちが」と青葉被告 自身の小説や性格について言及 京アニ事件裁判09月19日 17:31
京都アニメーション放火殺人事件の裁判で、青葉真司被告が盗まれたと主張する小説について書き始めた経緯などを詳しく語りました。
7日目となった裁判。19日は事件をひもとくカギとなっている「小説」について、詳しく質問が行われました。
青葉真司被告(45)は、4年前、京都アニメーションの第1スタジオにガソリンをまいて放火し、36人を殺害した罪などに問われています。
これまでの裁判では、京アニの小説コンクールに落選したことや、「京アニに小説を盗まれた」と思ったことが事件を起こしたきっかけだと話していた青葉被告。19日の検察側の被告人質問で、改めて小説を書き始めた経緯を振り返りました。
青葉被告「ハルヒのアニメを見て、今時こんなすごいアニメがあるんだと痛感した」。
青葉被告は「涼宮ハルヒの憂鬱」の原作小説を全巻購入し、文体をまねて小説を書くようになったといいます。またその後、京アニのコンクールに提出した小説についても、京アニ作品に影響を受けたと語りました。
検察官「(作風が)涼宮ハルヒと同じですね?」
青葉被告「そうなります」
検察官「涼宮ハルヒの憂鬱から影響を受けたんですね?」
青葉被告「そうなります」
しかし、小説は落選。その時に京アニに対して怒りを感じたか検察官に問われると、「かなりありました」と答えました。
これまでの裁判で、弁護側は「被告の妄想が犯行に大きく影響した」として責任能力がなかったと主張する一方で、検察側は「人のせいにしやすいなどの被告のパーソナリティが表れた犯行」だと指摘してきました。
19日の裁判では、その「性格」について…
検察官「自分の性格についてどう思いますか?」
青葉被告「長所は一つのことにのめりこむと集中力を発揮するが、短所は周りが見えなくなるところだと思います」
また、事件についての現在の心境を聞かれると、「30人以上が亡くなる事件を考えると、小説ひとつでそこまでしなきゃならないのか、という気持ちがあります」と話しました。