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女子中学生「いじめ」訴え自殺 控訴審でも遺族の訴えを退ける 第三者委調査と異なる判断05月26日 19:34

女子中学生が自ら命を絶ったいじめについて、裁判所が第三者委の調査の認定と食い違う判決です。 10年前、当時中学1年の女子生徒が奈良県橿原市の自宅近くのマンションから飛び降りて死亡し、第三者委員会は「学校での仲間外れなどのいじめが自殺の一因だ」と認定していました。 遺族は、女子生徒が危険信号を出していたのに学校が対応を怠ったなどとして、市などに損害賠償を求め提訴しましたが、一審の奈良地裁はいじめの存在自体を認めず、学校側に過失はなかったとして遺族の訴えを退けていました。遺族は控訴しました。 大阪高裁は26日の判決で、「女子生徒が友人の前で明るく振る舞えず距離ができた可能性があり、これを仲間外れと捉えるかは女子生徒の受け止めの問題だ」として、再びいじめの存在を認めず、遺族の訴えを退けました。 【女子生徒の母親】 「亡くなった娘の気のせいで『いじめがなかった』というような判断をされていることに絶句でしかない」 遺族は上告するかどうか検討しています。

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