念願の出場!2時間50分切り目指す
「看護師」のスーパー一般ランナー…
夜の神戸で猛練習!
【1月29日大阪国際女子マラソン】

見嶋眞紀子

神戸の海沿いを練習拠点に大阪国際女子マラソンに参加する市民ランナーをご紹介します。

見嶋眞紀子
神戸の街を疾走するのは見嶋眞紀子さん(27)。
大阪国際女子マラソンは今回が初出場です。自己ベストは「2時間54分41秒」と、市民ランナーの中でも高いレベルを誇る、まさに「スーパー一般ランナー」です。
見嶋眞紀子
20歳の看護学校時代にマラソンを始めた見嶋さん。
きっかけは、難病を患いながらもマラソンに挑む、友達のお母さんの姿でした。

見嶋さん: 神戸マラソンで完走している姿を見て、ゴールシーンも見て…そこに心を打たれました。

見嶋眞紀子

マラソンに挑戦してみて、最初はどうでしたか?

見嶋さん: 最初はフルマラソンデビューしたときは、『もういいわっ!』ていう…。やっぱりしんどくて、5時間くらいかかったので、もういいかなって思ったんですけど、やっぱりそのエントリーシーズンになった時に、『もう一回走ってみたいかも…』っていう、なんか“ランニングマジック”みたいなのにかかって(笑)。(マラソンに)はまっていきました。

見嶋眞紀子
看護師になった見嶋さん。
午前中は病院に勤務。午後からは訪問看護師として働いています。そんな見嶋さんにとって、マラソンは大事なコミュニケーションツールの一つにもなっているんです。
見嶋眞紀子

見嶋さん: 私自身もクリニックでランニングの話を患者さんにしたりするんですけど、患者さんが頑張ってねって言ってくれたりするんで(笑)。自分がケアする立場で、介護する立場だけど、患者さんからも(頑張ってと)言ってもらえるのが…何か理由というか、楽しいですね。

練習は週に5日。ハードな仕事を終えてから行う夜間練習が中心です。
この日も夜7時を過ぎてからの練習でしたが、練習仲間は全て男性というのに驚かされました。
見嶋眞紀子

練習仲間の男性たちとは、スピードも違うのでは思いますが?

見嶋さん: もともと中学生の時から部活で陸上部に入ってたんですけど、同い年の学年の子が、長距離の女子は私だけで、自然と男の人と練習するっていうのが、中学の時から普通になっていて…。社会人になっても男性の中に入って練習するのも抵抗はないですね。

見嶋眞紀子

練習仲間の山本寛司さん: 彼女なりに自分で練習メニューだとか、食事メニューとかも自分で考えて、めちゃくちゃ努力してると思います。その辺は僕だけじゃなく、ここに一緒にいる(男性の)メンバーも見習うべきポイントだなと思ってました。

誰もが認める努力家。
そんな風に見嶋さんを変えたのは、2021年、26歳の時に走った。金沢マラソンでした。

見嶋さん: 大阪国際女子マラソンを目指して、金沢マラソンに出場したんですけど、ちょうどその2週間前の練習中に肉離れを起こしてしまって…。結構自分自身も『もういける』って思ったタイミングで肉離れになったから…。

見嶋眞紀子
ケガを押して出場したものの、思ったタイムは出せず…、念願だった大阪国際女子マラソンへの出場資格は得られませんでした。

見嶋さん: 帰りの電車ももう泣きながら…。ですけど、そのレースがあったおかげで、すごく自分を見つめ直すことができて。練習メニューのことだったりとか、いろいろ変えて今に至るっていう感じです。

金沢マラソン以降、スタミナ強化に取り組んだ見嶋さん。
2022年の神戸マラソンで「2時間54分41秒」を記録。見事、大阪国際女子マラソンへの出場権を手にしました。

見嶋眞紀子

そんな彼女の走る理由とは…。

見嶋さん: やっぱりしんどいんですけど、終わった後にある『達成感』…それをすごく味わいたいのと、終わった後に感じる、風だったり空気感というのがすごく心地よくて。あとやっぱりその瞬間にすごく集中して生きているっていうのが…『生きてる実感がわくなぁ』って感じで、走るのにとても魅力を感じています。

見嶋眞紀子

大阪国際女子マラソンは、見嶋さんにとって、どんな大会ですか?

見嶋さん: 大阪国際女子マラソンっていう大会は、5時間台からスタートした私にとっては、憧れの舞台だったし、何か自分が出れるとも思っていなかったところに、ようやくそこに辿り着くことができるっていうのが、もう何よりうれしいんですけど。でも、今はもう、その先を目指して、2時間50分切りの達成を目標に、頑張ろうかなと思ってます。

見嶋眞紀子
「第42回大阪国際女子マラソン」
1月29日(日)ひる12時から!