現代日本の「ダ・ヴィンチ」医療監修 生坂政臣先生 教えて!

医療監修の生坂政臣先生が“ドラマを徹底解析”!「解析診断部」の解説から、病気と原因を作る台本作成プロセス、現場で感動した役者さんエピソードまで、連載でお届けします。

生坂先生は見た!リアルな医療ドラマ現場!

毎話が新しい病気であり、症状。監修する生坂先生も大変ですが、セリフや処置動作を一つひとつ覚えて演じる役者も、大変!
しかも、誰か一人二人がそうした役を担うのではなく、7人の“レディ・ダ・ヴィンチ”全員が、いまだかつてない“難解医療用語オンパレード”をしゃべりまくりです!

第二話の、きんせんいそきゅ……、いや、きんせんいそくしぇきゅ……、違う、筋繊維束性収縮(何度か噛んでやっと言えた!)。
ほら、私でも言えない言葉を、伊藤蘭さんがスッとおっしゃった。ぜんぜん噛まない、さすがプロは違う!と思いました

用語の発音や意味、処置動作の正確さ、患者側の症状の表し方など、医療が絡む全場面に神経を張りめぐらせる医療監修チーム(生坂先生だけでなく、看護指導の先生、医療専門APもいます)。スタッフや役者からの疑問にも答えます。

みなさん質問がすごい。たとえば、滝沢沙織(結衣)さんは、“子どもの突発性発疹”というところで、“子どもではなく、幼児ではないですか?”と質問されてきました。驚きです!確かにその通り。突発性発疹とは、生後6カ月~1歳半までの、子どもの中でも幼児に分類される年齢の症状。正確には滝沢さんの言う通り、“幼児の突発性発疹”とするのが正しい。もちろん私はわかっています。でも、ドラマでは“子ども”という表現がわかりやすいだろうとの判断でした。それでも引っかかるなら“監督と相談してください!”とお願いするしかありません。びっくりですよ。より精度の高いものを役者さんから提案されたわけですから。

患者の演技においても目を光らせます。同じく第四話で黒田さんが背中の痛みを訴える場面では、

“背中の痛みを押さえる”と台本にあると、腰から背中に腕を回してしまうものでしょう。でも、神経梅毒が進行して大動脈解離を起こし背中が痛むこの場合、肩甲骨の中央、背中でも高い位置が痛みます。だから、手を肩に上げて回して押さえるのが正しい。しかも、斜めに腕を上げると肩が痛いみたいですから、痛みの強い側の腕をまっすぐに上げて背中に触るのがより正解です。こうした細かな部分まで責任を持って監修しています。

“それっぽく”演じるのではなく、全力でリアリティを追及。だからこそ、本業のドクターが見ても違和感なし、と生坂先生は自信をにじませます。医療に素人の私たちはなおさら、サラリと見逃してしまうでしょう。

見逃されるのは惜しいですが、それでいいんです。見逃されないほうが怖い(笑)。どんな小さな疑問も聞いてください。現場のみなさんからの質問をどんどんお待ちしています!

と生坂先生。“真の医療ドラマ”作りにこだわっています!

生坂政臣先生…千葉大学 大学院医学研究院 診断推論学教授 / 医学部附属病院 総合診療科 科長 / 総合医療教育研修センター長 / 医学部附属病院 副病院長 / 米国家庭医療専門医 ドラマの「解析診断部」の基礎である「総合診療」分野の第一人者。 明るく楽しくわかりやすく語ってくださる超ダンディなドクター。

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