第21回 概要

2014年7月23日

日時

2014年7月23日 午前10時〜

出席者

蔵本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、
福井澄郎 社長、堤田泰夫 専務、報道局長、制作局長、事務局

委員会では福井社長から、5月、6月にかけて行われた人事異動に伴う新たな体制について、報告を受けました。
また7月改編の視聴率についてや次世代放送への取り組みに関して、説明を受けました。
議事の概要は次の通りです。

「千原ジュニアの更生労働省」における問題について

5月4日に視聴者へのお詫び放送があり、5月18日の自社検証番組『カンテレ通信』で、詳しく伝えられた「千原ジュニアの更生労働省」における問題に関して、その後の状況等について報告を受けました。
関西テレビからは「6月13日のBPO放送倫理検証委員会で討議され、問題はあったが、視聴者の信頼を揺るがすほどでなく、事後の是正措置も適切に行われていることから、審議の対象とならなかった」などの説明がありました。
さらに、番組制作ガイドラインの配布や完成前の検査などの再発防止策について、詳細な進捗状況の報告も受けました。
委員からは、以下のような意見を出しました。
「問題をチェックするのは、作り込みの過程で、制作会社の人とのコミュニケーションと教育が一番重要なのではと思う。現場スタッフとの良好なコミュニケーションを築いていける方策をしてもらいたい」
「若い人が迷った時に、関西テレビのこの人にすぐに相談しましょうと、折に触れて言っておき、1人で勝手に判断させないことが大事だと思う」

視聴者からの意見等について

2014年4月から6月放送分の視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。その結果、人権侵害に該当する事案はないと判断しました。

  • 4月放送の深夜のバラエティ番組において、特定の職業の女性たちの告白企画を放送したことに対し、視聴者から「不倫や、風俗で働いているなど、視聴者に対して誤解を生むものが多く、今後は、特定の職業の方を取り上げたこういった内容の放送はやめてもらいたい」といった苦情が寄せられたことについて議論しました。
    委員からは、「どこまで許されるかは微妙だが、同じ職業に就かれている方が見て不愉快な思いをされる可能性があることを考えておくことも必要」といった意見を出しました。
  • 4月放送の情報番組をはじめとする複数の番組に、一昨年に発覚した脱税で番組等の出演をしていなかったタレントが出演したことについて、視聴者から「折角のいい番組が台無し!脱税した者を簡単に復活させるな。永久に出すな」などの苦情が寄せられていることについて議論しました。
    委員からは、「難しい問題で、人は社会に出て働く権利があるので、番組で使われる、使われないのは、局側の自由だと思うが、視聴者から見て違和感があるのではないか、やはり時間の経過が必要だと思う」といった意見を出しました。
  • 5月放送の情報番組で、ある地域のユニークな男性を取材し放送したところ、「来年の市長選に立候補表明した人を出演させるのは問題だと思う」といった意見が寄せられたことについて、関西テレビの判断について確認しました。 関西テレビからは「出られた立場が、地元名物のPR隊長の形であったことと、選挙関連の話題には一切触れていないということも含めて判断をした」との報告を受けました。

社員から委員への直接通知について

この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。

次回、第22回委員会は、10月24日(金)に開催する予定です。

以上