第19回 概要

2014年1月27日

日時

2014年1月27日15時00分〜

出席者

蔵本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、
福井澄郎 社長、下室二郎 専務、報道局長、東京CC制作部長、事務局

委員会では冒頭、福井社長から今年の目標など関西テレビの課題などが説明されました。議事の概要は次の通りです。

特選賞について

2013年の特選賞について検討し、これまでと同様に「放送番組・DVDの部門」と「イベントや映画、その他活動」の2部門で行うことを決定しました。

BPO「スーパーニュースアンカー」ネット選挙特集問題について

1月8日にBPOが出した決定内容について報告を受けました。委員からは「人事異動で担当者も代わるので再発防止に気をつけて頂きたい」「この意見書をぜひ現場の人に読んでもらい、どうすれば良いかをそれぞれに考えてもらいたい」と意見を出しました。

視聴者からの意見等について

2013年10月から12月放送の番組に対しての、視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。

  • ニュース番組で放送した踏切での死亡事故のニュースで、監視カメラの映像を放送したことに対して苦情が寄せられたことについて議論しました。委員から「視聴者の見え方は違うと思うが、事前にチェックして大丈夫と判断をされたことは問題ないだろう」と意見を出しました。
  • 情報番組のテロップで、「宍粟市」を「穴栗市」と間違って放送したことについて、委員から「その後、どのような対策をしているのか」と質問しました。関西テレビからは「定期的なプロデューサー会議などを通じて注意を喚起している」と回答がありました。
  • 12月31日に放送の情報バラエティ番組「教えて!ニッポンイチ」で、取材対象者から指摘があったことが報告されました。委員会ではこの番組を視聴し、担当セクションから次のように説明を受けました。

≪この番組は、様々な分野の日本一から現代社会を見てみようという内容で、この中で、そろばん日本一のお子さんを取材しました。
その際「1日どれくらい練習しますか?」との質問に、「1時間から3時間」と答えていたにもかかわらず、「1時間」という部分だけが放送され誤解を受けたという指摘があり、確認したところ、制作担当者が「より短い時間の方が視聴者への印象を際立たせられる」と考えカットしたことがわかりました。
また、全国学力テストの結果をもとに、秋田県と大阪府の子どもたちを比較して「駅までの道順を聞いて答えられるか」や「お菓子やおもちゃを前にじっとしていられるか」というコーナーの撮影も行いました。
しかし、道順を答えてもらう撮影では、それぞれの駅までの状況が異なっており、じっとしていられるかを観察する撮影の際に、子どもたちへの説明が同一でないなど、いずれの撮影も比較する条件や撮影方法に問題がありました。
その結果、大阪の子どもたちが、ディレクターの誤導によって、秋田の子どもたちに比べ劣っているかのような誤解を視聴者に与えてしまい、さらに編集でも「答えられない」あるいは「じっとしていられない」ことを強調するような手法がとられていました。≫

委員からは「ストーリー通りに番組を作った感じがする」「なぜ秋田が日本一かを取材するのはいいが、テストの結果がよいのは秋田の子のほうが集中力が高いからだという仮説の立て方に問題があるし、その仮説に沿ってステレオタイプにあてはまるように大阪の子をロケ編集したことも問題だ」「粗っぽい対比だし、大阪の子はこうだという前提があらかじめあったのではないか」といった意見を述べました。関西テレビからは、取材対象者には謝罪し、事実関係などをさらに調査して視聴者に説明する方針が明らかにされました。

社員から委員への直接通知について

この期間における社員等からの「内部的自由の保障」に係る直接通知案件は、ありませんでした。

なお、次回委員会は、4月18日(金)に開催予定です。

以上