関西テレビ放送株式会社


番組審議会
No.537 2012.7.12
関西テレビ
 
流行りん・モンローについての審議
出席の委員

森下俊三・西日本電信電話相談役(委員長)/井上章一・国際日本文化研究センター教授/上村洋行・司馬遼太郎記念館 館長/大久保育子・消費生活専門相談員/片山雅文・産経新聞大阪本社 編集局長/後藤正治・作家/瀧藤尊照・四天王寺大学教授(50音順)

レポート参加
難波功士・関西学院大学社会学部教授/平野鷹子・弁護士
関西テレビ

福井澄郎 代表取締役社長/下室二郎 専務取締役/堤田泰夫 常務取締役/別本恒夫 常務取締役/宮前周司 常務取締役/谷口泰規 編成局長/菅沼満寛 制作局長/小川誠 報道局長/毛利八郎 スポーツ局長/尾谷牧夫 制作技術局長/濱 星彦 東京コンテンツセンター長

7月の番組審議会では、4月から始まったレギュラーのバラエティー「流行りんモンロー!」について審議が行われた。「番組のコンセプトがぶれている」、「テロップの多用で見にくい」など多くの批判が寄せられるとともに、番組改善への提案が示されるなど、活発な議論が行われた。

そもそも、「はやり」の定義、「はやり」の根拠が不明。商店街でおもしろいコメントの撮れたところだけを流して、結局「はやり」を伝えようとしていない。
大阪らしい感じ、例えば紅茶の店主の受け答えが漫才のような感覚で笑えたが、全体に見て何をテーマにしているかは伝わってこない。
「流行りん商10街」では、商店街で10軒を選んで紹介していたが、商店街そのものが閑散としていて、流行っている店というより話題性のある店を選んでいるように思えた。
番組の軸がブレており、視聴ターゲットも女性全般を対象にしているのか、男女を問わずなのかが不明確で内容も散漫。

テロップやワイプが多すぎるなど、演出についての苦言が相次いだ。

テロップの多用が番組の品位を下げている。もうちょっと抑えるべきだ。
画面上に常時4本から6本ぐらい見出しが頻繁に出て、テロップで念押しされることの演出意図が分からず不快感を覚えた。また、ゲストを小窓で3人ぐらい出し、細切れのコメントテロップが流されていたが、ゲストの存在感を全く否定する演出だ。
VTRの画面の片隅に窓を複数、常時あける演出手法が一種のはやり。ワイプ内で瞬時にわかりやすい表情やリアクションする能力、「ワイプ芸」がタレントに求められる。結果としてタレントの言葉の力が退化し、ワイプ前提の撮影をすることでカメラマンが育たなくなることが危惧される。
おいしい食べ物、美容、エステ、ストレス解消。これらは週刊誌が常に扱うネタで、重なりを感じた。見出しとテロップの過剰さも重なっている。目を引く面白さに懸命である製作意図はわかるが。
タレントの誰かが一言いうたびに笑いが入る演出が気になる。視聴者としていえば一度も心から笑えない。空虚感が残る。
リアクションが大仰で、パンにナイフ入れた瞬間に「おーっ」とスタジオで歓声が上がる演出はいかがなものか。視聴者が考えながら見ているということをちゃんと想像して構成すべきだ。
視聴者は、進行役のチュートリアルの二人が面白くのびのびと動き回る姿を見たいのではないか?スタジオ出演者の魅力的が引き出せておらず残念だ。

今後は、もっと内容を整理して番組を発展させて欲しいとの意見があった。

話題が盛りだくさん過ぎて、消化不足になっている。他のバラエティーではスタジオでワイワイ言っているのが鼻につくが、この番組はスタジオトークが短くてよかったものの、人が多すぎるという印象を持った。
ぎんさんの娘の人を煙に巻いたような超越した言葉のトークに元気をもらった。100歳から老後やとか、気力を出してやれとかいう言葉は印象に残った。
流行の最先端なら「カワイイ」という視点に徹底的にこだわるような番組ならば非常に面白かったのではないか。
文字やテロップの多さはインターネット世代の今の若い人たちにとってみると全く違和感がない。1時間でパラパラと視聴できる週刊誌感覚は、まさにインターネットと対抗する新しい演出と評価をしたい。
ローカル発信番組としてのチャレンジ精神を感じるが、商店街の情報番組なのか、タレント芸が中心のバラエティー番組なのか曖昧になっている。内容をもっと整理して番組を発展させてもらいたい。

番組審議会に出席して

制作局制作部・川元敦雄
大量のコメントフォロースーパーや、見出しのサイドスーパー、VTR中のタレント顔抜きワイプ(小窓)など、日常的な手法として使っている派手なバラエティー番組の演出画面に違和感を持たれるご意見が多く、改めて自省すべきだと考えました。 また、「タレントはワイプの中でいいコメントをする技量が求められることで、トークの力が落ちる」とのご意見を伺い、タレントの起用方法についても考え直さなければならないと感じました。



〒530-8408 大阪市北区扇町2丁目1-7 関西テレビ放送 番組審議会事務局

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