関西テレビ放送株式会社

 

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  • 3.関西テレビ放送 番組審議会

関西テレビ放送 番組審議会は、放送法に定められた「放送番組審議機関」として、平素から関西テレビの番組に対して貴重で有益なご提言をなされてきました。「発掘!あるある大事典Ⅱ」を例に挙げれば、2004年4月の第445回番組審議会において、以下のような「批評」をいただいていました。(議事録より抜粋)


A委員   「発掘!あるある大事典Ⅱ」を見ますと、非常に面白かったんですが、先にうちの奥さんが見まして、見ろ見ろと言うものですから私も見まして、自分はAB型でうちの奥さんはA型なんですが、「これは当たってる」と言うわけですね。当たっているのかどうかは別として、僕はそこで、血液型でものを考えるふうにして決定論でやってしまうと人間なかなか進歩しにくいので、血液型ではこういう特徴があるけれども血液型で左右されないような生き方をするにはどうしたらいいか、ということが入っているような番組の作り方も必要だと思うのです。血液型だけでやると、A型の人は全部靴を揃えるのかと。うちのゼミなんかで合宿したら、靴揃えるのー人もいないんですね。そうするとこれは、血液型ではなくて教育の問題であることがはっきりしました。人間の修行の問題に力を入れた、そういう観点が必要じやないかと思いました。

B委員   一番面白いのは、「発掘!あるある大事典Ⅱ」です。これは力もお金の入れ方も全然違うと思います。血液型による性格診断とか病気、よくある話ですけれども、それぞれ一人一人が個別に興味をかき立てられる問題で、それが良かったのだと思いますが、私自身は血液型で云々するのはまったく嫌いな方でして、血液型の話をするやつとは付き合いたくない、そんな印象です。でもこの番組は、私にとってはあほらしいなと思いながらも笑って、1時間半見られるトーク番組になったと思います。特に志村けんさんが入られてぐっと卜一クが面白くなった感じがしました。これは情報系番組なのかお笑いバラエティ番組なのか、情報系番組というよりもお笑い系番組の印象が強くなったと思います。これまでの「発掘!あるある大事典Ⅰ」は押し付けがましいところがあったので、私にはこっちの方が、笑って見られる方がいいかなと思いました。 ただ、血液型による保育とはどんなものか、ちょっと薄気味悪い。どういう目的を持っておられるのか、それを売り物にしておられるなら何か変じゃないかと。実験動物のマウスみたいに印を付けられているようでいい感じがしない。やっていれば性格が強まるし、すりこみも強まるから当然ああいう結果が出るかもしれない。やらせではないかもしれませんが、結果的にはやらせかもしれない、そういう印象を受けました。血液型が個人情報であるのは確かです。大人でやってほしい。子供を使ってああいうのはどうかなと、少しそういう印象を持ちました。

私たちは、こうした貴重なご提言にもかかわらず、糧とすることができなかったことを深く反省しなければなりません。審議いただいた内容を全社的に共有し、実効性ある改善策を実施し、その経過と結果をフィードバックし、ご報告することに、一層の努力を傾注します。



資料 関西テレビ放送番組審議会の見解

2007年2月8日

「発掘!あるある大事典II」
 第140回「食べてヤセる!!! 食材Xの新事実」に関する見解

関西テレビ放送番組審議会委員一同

今回問題とされ、関西テレビ自体も「データ捏造」と「放送倫理違反」を認めている、2007年1月7日(日)午後9時〜9時54分放送の「発掘!あるある大事典II」第140回「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」に関する件が、本日の番組審議会の議題として審議されました。

今回の件は放映された番組に「データの捏造」があったということであり、番組審議会としてもそのような番組が制作、放映されたこと、ならびに、この件が大きな社会問題となり、放送に対する視聴者の信頼低下の大きな要因となっていることにまず遺憾の意を表明いたしました。つづいて、本件ではすでに1月23日に以下の二点を申し入れておりますので、そのことを確認いたしました。

1. 今回の事案発生の経緯をできるだけ早く番組審議会委員に報告していただくこと、ならびに次回委員会において議題としていただきたいこと。
2. 同種の出来事の再発防止のためには、番組のチェック制度の拡充を含む対策の具体化が必要だと思われますが、可及的すみやかに実現していただくと同時に番組審議会にご報告いただきたいこと。

これらの点については、これまでに関西テレビより委員に対して経過の説明とともに、番組「過誤」内容の説明がなされたこと、さらに、事案の「外部による調査委員会」の発足などによる対応がなされつつあることを評価しました。

しかし、今回の問題が、局内部のチェックではなく、外部からの指摘により発覚したこと自体、番組審議会委員一同痛恨の極みであります。このようなデータの捏造は、放送関連法規からいっても、社会通念上も決して是認されないことであり、このような状態が続きますと、健全な放送文化が毀損されるような状況になりかねません。放送の社会的使命を考えたとき、国民の言論・表現・情報の自由を代行し、健全な社会を維持、向上させるためにも、今後の同種問題の再発防止こそ肝要であります。

そうした立場から、委員会としては放送法が規定する範囲内において、これまでの放送分に同種の事例がなかったかどうかの検証ならびに本事案発生に関する徹底的な原因解明とともに、具体的な防止策の自主的公表とその実行をされるよう、再度、関西テレビに対して「意見」具申いたしました。

なお番組審議会に関する放送関連法規定は以下(略)のようで、本来的には審議会は放送事業者の諮問に応じて審議、意見開陳をするものであり、その権限には限界があります。私たちとしては、関西テレビ当局が誠意をもって適切な対応をとられることを強く希望する旨伝えました。


(注;この見解は外部調査委員会の報告書が発表される以前にリリースされたものです)