関西テレビ放送株式会社

 

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  2. 6.番組と広告の境界線
  • 6.番組と広告の境界線

関西テレビの放送は、番組とCMで構成されています。私たちにとって、番組は、視聴者が知りたいこと、送り手が伝えたいことを盛り込む表現の場ですが、CMは、広告主のメッセージを送ることで経済的に番組を支える場です。この二つは放送法によって、截然(せつぜん)と区別される必要があります。
また、番組のなかで企業情報や商品情報を取り扱う際にも、細心の注意が必要です。


(1)広告と番組の識別

広告は、広告であることを明らかに識別できることが必要です。いきすぎたタイアップ番組やインフォマーシャル、番組連動型CM(シームレスCM)の手法は、「放送法」や「放送基準」に抵触する恐れがあり、十分に認識した上で制作しましょう。

シームレスCM

シームレスCMの手法は、放送法や放送基準を遵守しながら、CMであることを明確にすること。CMのトップとエンドにスポンサーロゴを入れるなど、工夫を施します。

放送法・第12条 広告放送の識別のための措置
放送事業者は、対価を得て広告放送を行う場合には、その放送を受信する者がその放送が広告放送であることを明らかに識別することができるようにしなければならない。
放送基準・第14章92
広告放送はコマーシャルによって、広告放送であることを明らかにしなければならない。

「放送法逐条解説」には、「例えば、ある番組の中で広告の意図を持って特定の商品の有効性を取り上げた場合など、番組の中に広告放送が混在し受信者がこれを識別できないときには、受信者の視聴状況に混乱が生じ真実性についての判断を誤り不測の損害が生じる恐れがあるからである(金澤薫著)」と解説されています。


(2)番組内の企業情報や商品情報

情報番組内で紹介する企業や商品は、関係法令に抵触していないかを確認する必要があります。CM考査の業態審査で謝絶としている企業や商品を紹介したり、視聴者プレゼントにすると、違法な業者を肯定的に紹介したということにもなりかねません。また、CM考査との整合性も取れません。一方、業態審査が受理されている企業や商品であっても、情報の範囲を超えないように気をつけることは、CMと番組を識別するためにも重要なことです。

プレゼントの注意点

視聴者プレゼントやスタジオ参加のプレゼントは、当該商品が関係法令を遵守しているか確認することが必要です。医薬品や特別な健康補助食品は不特定多数の人に配布することが禁じられています。

薬事法
健康増進法
あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律


事例① 不適切なプレゼント
①スタジオ参加者のプレゼント商品が、業態審査が立ち消えになったスポンサーの商品であった。ホームページやパンフレットに関係法令に抵触する文言も多くみられ、業態審査を受けていないスポンサーの商品をプレゼントすることは好ましくない旨を考査部から伝えた。
②スタジオ参加者のプレゼント商品が、厚生労働省許可の特別用途食品であった。特別用途食品は、医師や管理栄養士等の相談、指導を得て使用することが適当である食品で、不特定多数に配る商品ではない。
③スタジオ参加者のプレゼント商品が、タイ式マッサージの無料チケットだった。マッサージの施術する人は、マッサージやツボ治療行為として、「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(あはき法)」で国家資格を有する必要がある。新しいマッサージ形態の資格要件には注意が必要。


事例② ユニーク商品! でもPSE法不適
情報ワイド番組で紹介した「ユニーク新商品(輸入)」。話題の商品ではあったが、放送時点では電気用品安全法に基づくPSEマークが認定されていなかったことが放送後判明。2006年4月1日以降、PSEマーク未取得の商品は日本での販売が禁止されている。
次週放送で訂正をかねてこの旨放送し、輸入販売業者も商品回収に乗り出した。